2013年12月13日金曜日

ZDP189全鋼の鉋身と小刀の試作品

砥取家さんの紹介で
ボンドケミカルの
小西社長さんに頼んでいた
ZDP189全鋼の鉋身と
小刀の試作品が
出来上がってきました

鉋身は本黒檀削り専用で
使いたいので
身幅55mmサイズで
作ってもらいました

小刀も本黒檀など
堅木削り専用として
使うためのものです
ZDP189は硬い鋼のようで
しかも全鋼ですから
天然砥石で研ぐことが出来るのか
これから追々
試していきたいと思います
乞うご期待!



2013年12月9日月曜日

マンドリンにフレットを打ち込みBaroqueGuitarのムスタッシュを接着

きょうの作業
フレットを打ち込んだ
Gelasジェラ風フラット・マンドリン



バロックギターのブリッジ装飾(ムスタッシュ)は
ウォルナット材で作ることにしました


ニカワ焼付け接着をしたばかりの状態




はみ出たニカワを除去しているところ



次の日、響板をオイル仕上げ


ツゲ材のペグ

2013年12月8日日曜日

今日の工房の様子

きょうの作業
Baroque Guitar バッロクギターに
ブリッジを接着しました





Gelasジェラ風フラット・マンドリンは
ニス塗り中





2013年12月6日金曜日

木彫家 崎山智水氏の作品

ここ丹波篠山在住の木彫家
崎山智水氏に頼んでいた加茂人形が出来上がってきた
注文をして10年経っていました・・
高さ4.5cm
琵琶は平家琵琶
琵琶と人物の高さはほぼ同じだから
琵琶の長さも4.5cmということになります

その小さな琵琶の部品は
さらに小さくなるわけですが
絃を巻き付ける転手tenju
本物のように海老尾に
差し込まれているのが凄い

甲(裏板)には遠山enzanという
山形の彫りが施してあります

絃を結び付ける覆手fukujuも本物と同様の
形状に作られているのにも驚きます

撥・バチも平家琵琶と分かる形状ですね・・
左手に持っている、ということは
左利きの奏者でしょうか・・
江戸時代初め頃の茶人で
平家琵琶を弾いたり
製作したりしていたことで知られている
山田宋徧は左利きだったということですが
もしかしてそのことを
意識して作られているのでしょうか・・

やはり絃があった方がそれらしいので
こちらで張ってみました

加茂人形は柳の木で作るのだそうですが
崎山氏は柳の木を削っていると
目や鼻の奥が痛くなるので
これを最後に加茂人形を止めると
話していました
この琵琶を持っている人物が
最後の作品ということになります
今後は根付や彫刻付きの印材を
柘植・ツゲの木で彫っていくということです

この獅子などの存在感は
以前紹介した寺社彫刻師の
中井権次一門の獅子と
比べても遜色はありません・・

これは江戸時代の根付の名工である
鈴木正直まさなおの写しですが
緻密さは本歌以上のものがあります
感服します・・


2013年12月1日日曜日

マリアハープ ミニサイズ

マリア味記子さん考案の
マリアハープのミニ・サイズを
広島の特定非営利活動法人スーリールで作ってもらいました
そのお披露目を兼ねてスーリール施設内にある
喫茶店で今日、コンサートが企画されました


地元のオーボエ奏者、上田愛彦氏も
応援に駆け付けて下さいました




スーリール木工部で作られたミニハープ
色が付けられ、同作業所の施設長でネイルアーティストでもある
山口ゆかりさんによって花の絵と装飾が施されています
これはやはり女性に人気がありました


2013年11月29日金曜日

バロックギターとGelas風フラット・マンドリンに指板を接着

バロックギターとジェラ風フラット・マンドリンに
指板を接着しました




バロック・ギターとジェラ風フラット・マンドリンの縁飾りを接着

製作中のバロック・ギターとジェラ風フラット・マンドリンの
縁飾りを接着しました
この作業はただただ根気あるのみ・・


パーツの一つ一つの形状が違うので
ボディ下の中央で合わせるのはなかなか難しいところがあります・・


何とかうまくいきました



こちらは距離は短いが、さらに面倒な作業となります




小刀とノミがやってくれているようなものです


小刀は今回手に入れた左久作銘の12mm幅のもの




ここまで辿り着くと先が見えてきます・・




ようやくゴール


明日、指板を接着します


2013年11月26日火曜日

江戸時代の彫り物師 中井権次一門について

江戸時代に兵庫県丹波市
柏原kaibaraで活躍していた
彫り物師、中井権次一門についての
講演が11月16日に
当地にある丹波新聞社で行われたので
足を運びました
講師は以前紹介した岸名経夫氏

会場となった丹波新聞社

今回は中井家11代当主もお見えになり
所蔵の彫刻作品も持参されていました

これは先代によって描かれた線画
アメノウズメでしょうか・・

丹波新聞社のすぐ近くには
天然記念物の木の根橋があります




木の根橋は柏原八幡神社が
鎮座する山の麓にあります
ここは鳥居近くにある拝殿
ここには中井権次一門による
狛犬が置かれていました

小さいながらも迫力に満ちています

鳥居をくぐり、長い石段を登り切ると
社殿が見えてきます

境内の奥には三重塔が聳えています
これは中井一門が寺社大工として
柏原藩に迎えられた後
江戸時代中頃に建てたとされています

社殿には中井一門による彫刻が
多く見られました





西日が当たって幻想的・・