耀貝には、他に二枚貝の種類で蝶貝があります
これは19世紀の東西の調度品ですが
上は日本の江戸時代の櫛
下は同じ頃のヨーロッパのフォークです
下は同じ頃のヨーロッパのフォークです
この櫛は長さ12cm、最大幅3cmあります
これだけの平面のものを切り出すにも
かなりの大きさの原貝が必要です
それにしても、加工しにくい貝を
よくもここまで仕上げたものです。脱帽します
江戸時代の櫛は他にも ここで紹介しています
蝶貝は平たく大きいとはいえ
このフォークの柄のように長く厚みのあるものを
切り出すには、かなり大きなものが必要です
私が持っているものでは
ちょっと厚さが足りないかもしれません
内側の中心部はそれほど色の違いはありません
白蝶貝と黒蝶貝の一部が切り取られていますが
これは私が楽器の装飾に使ったものです
たとえば ここで紹介してもらっている
19世紀ギターのブリッジの装飾
蝶貝は楽器の装飾にも多く使われてきました
色合いによって、黄蝶貝、黒蝶貝、白蝶貝があり
どれも平らで大きくなります
特に白蝶貝は肉厚ですので、加工品の素材として
古来からよく利用されてきました
右下の白蝶貝は最大直径が25cmあります
30cm以上のものもあるということです
左下の黒蝶貝でこれほど大きなものは他に知りません
これで20cmあります
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