2011年4月9日土曜日

工房の様子 手ごわい材・・モアビ

三台製作中の小型箱型ハープの側板は
二台はウォルナット、そしてもう一台は
モアビを使うことにしたのですが
このモアビが手ごわいのです
美しい玉杢が入っているのですが
強烈な逆目で、おまけガンコなのです
それほど堅いものではなく
小刀やノミで削る分には問題ないのですが・・

 なんとか逆目も止まり
仕上げることができました
立鉋は表面が荒れるので私は使いません
仕上鉋は粉末ハイス鋼の寸八
鉋身の仕込み勾配は九分(参照


 これは荒削りに使った燕鋼の鉋ですが
上の板(20cmx25cm)を1mmほど
削っただけで、ご覧のように刃先が白く摩耗し
切れが止まってしまいました
強靭な燕鋼がこれほどやられるとは・・

ですが、このモアビは見た目は美しいし
反応はほっこりとしていて
高音用の楽器には向いているような気がするのです

5 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

清人さん お世話になっています。モア美は初めてですが、名前の通り美しい木目ですね。できあがりが楽しみ。ちょっぴりゴールドがかっていますね。マリアハープのイメージ画を入れる20号の額縁を三宮で探してきました。ちょうどゴールドのと木製にいぶし金の二つを購入しています。
絵を描いて下さった柴田さんの作品は12日から神戸駅北のクリスタルビル二階に展示されます。今日は風らんのギャラリーに並べてみて満足満足です。24日は絵の前にベイビーを並べたらよいのですか?22日搬入しますので来ていただけたらありがたいのですが、ご予定お知らせ願います。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

このMore美は杢が美しいです。
4月22日に間に合うかどうか
何とも言えないところですが・・

匿名 さんのコメント...

今日奴国の丘資料館に行ってきました。
入場無料には感心しました。
早速砥石の所に行き、拝見しました。
荒砥中砥石仕上げ砥石があり、研磨によく使われるのがわかりました。
刃物を研ぐ砥石としては真ん中がへこんでおり、へたくその砥石のようですが、4面とも同じ状態のようなので、何か特別の用途に使ったに違いありません。
感心したのは粟玉という直径1mmほどのガラス玉に穴が明けて加工してあったことでした。
この資料館は古代の方の集団墓地あとを整地して、建てたとのことです。
発見のきっかけは山芋掘りだったそうです。
山芋を掘った跡の土器(甕棺)のあとを肥壺と呼んでいたそうです。
          源 信正

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

奴国の丘資料館行かれましたか!
入場無料というのには私も驚きました。
私が行ったときは土曜日だったのに
他には来館者がなく少し淋しい感じでした・・
春日市のあのあたり一帯は高台になっていて
古代には周りが一望できたのでしょうね。
風もよく吹いて、自然風の金属精錬には
向いていたのかもしれません・・

匿名 さんのコメント...

資料館の横には登り窯が併設してあり、土器制作の体験を出来るそうです。
高温になるので、鉄器の精錬も可能ではなかったのか?
砥石及び銅などの材料の産地をお訊ねしたところ、そのような分野での研究はなされていないそうです。残念。
また、歴史年表に古代の中国朝鮮の歴史を合わせて書くと面白いことがわかることを研究員に伝達してきました。
桜の花びらが青空に少し舞い、丘の散策を楽しみました。
       源 信正