これは出石の旧家から出た
幕末の読本です
題は「野居鷹(のずえのタカ)」
幕末の読本です
題は「野居鷹(のずえのタカ)」
発刊されたのは
文化五年(1808年)
文化五年(1808年)
画工は、かの有名な
葛飾北斎であります
葛飾北斎であります
江戸深川で発刊されたことが
記されていますから
記されていますから
この本も江戸から
出石に運ばれてきた
ことになります
出石に運ばれてきた
ことになります
見開いた右上に
判が押されていますが
判が押されていますが
但州出石サシガネに▲の下に
米太とあります
米太とあります
この読本は
四巻が綴じられていて
貸し本とされていたようです
上の「米太」という判は
ここに書かれてある
田米屋という貸本屋
のものなのかもしれません
各巻の最後に上のように
「帙本何方(いずかた)へ
御かし(貸し)
申候共(申しそうらへども)
相済み候はば(そうらはば)
早々御返し下され
度(たく)候也(なり)」
と注意書きがなされています
2 件のコメント:
野居鷹・・・どちらでこのような資料を見つけられたのですか?
図書館?個人の家?
呉市の歴史を調べるのですが、近代史がほとんどです。
広島は長崎と同じように原爆被災のため資料が焼失しています。
私も調査が大変です。
源 信正
野居鷹は数年前に篠山の骨董市で見つけたものです。
業者さんの話によると、出石の旧家から数日前に
初出し(うぶだし)されたばかりだということでした。
古文書は他にもいろりろありましたが
北斎の絵が入ったものはこれだけでした。
こういったものは京都の古書店などでは
かなり高価ですが、かなり安く買えました。
それでも数万円はしましたが・・・
広島の呉市に関しては調べたことがありませんが
以前の篠山刀剣会で安芸で打たれた刀は拝見したことがあります。
安芸の刀工は珍しいと思いますが、厳島神社があるので
そことの関係でもあったのでしょうか・・
厳島神社には長崎系の画人(文政年間)とされる新見皐(にいみ こう)
が描いたオランダ風景図も奉納されているようですね。
他には筑前博多の講衆により奉納された鋳銅釣灯篭も
所蔵されています(南北朝時代)。
呉の周りから攻めていけば何か手掛かりが見つかるかも
しれませんが、長期戦を覚悟しなければ・・
といった感じですか。
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