2013年1月1日火曜日

和束産青砥恐るべし ハイス全鋼鉋刃を研ぐ


YouTubeにUPした研ぎ動画の画像を
抜粋で紹介しておきます

和束産青砥でハイス全鋼鉋刃を研いでみたのですが
反応よく、強い研磨力を発揮してくれました
これには正直驚きました。粒度は約#1200








これは動画で試しに使ってみた丹波亀岡・岡花産青砥
通常の刃物には優れた力を発揮するこの中砥も
ハイス全鋼にはほとんど反応しませんでした




沼田・今戸虎砥は何とか反応してくれました
粒度は約#1200








これは以前紹介した新潟産改正砥・笠堀砥
粒度約#1500








そして奥ノ門産白巣板で仕上げましたが
この砥石もハイス全鋼には異常に良く反応します





以下省略します

2 件のコメント:

源 さんのコメント...

昨夜録画した 矛・盾を見ました。
最強金属(表面硬度は2100Hv以上)と最強ドリルの戦いです。
孔を明けられないと金属は加工できない。
磨げない刃物は使えない と聞こえました。
出荷時の刃で、長く切れるのが理想ですが、出荷時の刃物は良く切れず、研磨の必要があります。

矛・盾では、五時間を超える掘削作業になりましたが、孔は貫通できませんでした。
断面が少し映像になったので、良く見ると、複層ハイブリッド構造になっているように見えました。

日本刀と同じように場所によって硬度、粘りを変えているようです。

出荷時の刃で、長く切れるのが理想ですが、出荷時の刃物は良く切れず、研磨の必要があります。
ハイスのように、再度研磨するのに困難を伴うのは本当にこまったことです。
でも、研ぎあがったときの感激はお祝いをしたいほどです

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

鉋を仕事で使っていると、適度な時間で
切れが止んでくれる方がありがたいですね。
そのときに一服でき、作業の確認もできますし。
ところが最近のハイス鉋は20年ほど前のものと比べると
明らかに強度が落ちているのです。
ちょっとガンコな本黒檀などは3回ほど削っただけでオシャカになります。
これでは仕事になりません・・
手持ちのハイス鉋のなかでは
中国製のものが最も優れています。
この動画で研いでいる全鋼のものがそうですが
これはおそらくドイツのハイス鋼を使ったものと思われます。
研ぎ難さは全く感じません。
日本製のハイス鉋もせめてこれくらいの
強靭さがほしいところです。