奴国の丘歴史資料館には銅鏡はどのようなものがあるのかも興味深かったのですが、おや?と思うほど少なかったのです・・。完全なものは1点だけで、他は破片ばかりでした。これには少し拍子抜けしましたが、春日市から出土している銅鏡はおそらく同地で作られ、中国漢代のものを模倣したと思われるものが多いということが分かったのは収穫でした。
また、そのほとんどが内行花文鏡(連弧文鏡)だということに興味を覚えたのです。
内行花文鏡といえば、日本最大のものが出土している伊都国を私は連想するのですが、奴国の丘資料館がある春日市は福岡県北部に位置し、奴国(なのくに)の西隣は伊都国(いとのくに)です。伊都国は現在の福岡県糸島市とされています。この地から出土している内行花文鏡は現在国宝に指定されていて(参照)、この銅鏡も漢代の銅鏡を模して日本で作られた倣製鏡だと思われます。直径46cmという大きなものは漢代のものにはさすがに存在しません。
それから、この地からは中国漢代の貸泉(かせん)が出土しているのですが、先に紹介した春日市でも貨泉が見つかっています(参照)。興味深いのは、内行花文鏡と貨泉が出土している地が他にもあるのです。
また、そのほとんどが内行花文鏡(連弧文鏡)だということに興味を覚えたのです。
内行花文鏡といえば、日本最大のものが出土している伊都国を私は連想するのですが、奴国の丘資料館がある春日市は福岡県北部に位置し、奴国(なのくに)の西隣は伊都国(いとのくに)です。伊都国は現在の福岡県糸島市とされています。この地から出土している内行花文鏡は現在国宝に指定されていて(参照)、この銅鏡も漢代の銅鏡を模して日本で作られた倣製鏡だと思われます。直径46cmという大きなものは漢代のものにはさすがに存在しません。
それから、この地からは中国漢代の貸泉(かせん)が出土しているのですが、先に紹介した春日市でも貨泉が見つかっています(参照)。興味深いのは、内行花文鏡と貨泉が出土している地が他にもあるのです。
奴国の丘歴史資料館に展示されている
銅鏡のなかで唯一破損していないもの
直径14,3cm
方格規矩四神鏡 直径15,8cm
草葉文鏡(直径は20cm以上になる)
これにも連弧風の内行花文が見られます
上の破片をもとに復元されたもの
参考までに
これは私が所蔵している
漢代の文字入り内行花文鏡
直径10,7cm (参照)
2 件のコメント:
すごいお宝を持っているのですね。
糸島の美術館ができたばっかりのときに行きました。
大きな銅鏡に感動しました。
銅鏡のオンパレードで多数の鏡を拝見させていただきました。
韓国ドラマのなかで百済は別民族として扱われています。
先日のブログのなかに出てきた住所録?では百済出身のものたちが一堂に集められ村を形成しており、当時の政権に深く関与していることが伺えます。
百済にある古代の墓も前方後円墳となっていることを考えると、初期大和朝廷の一族と同族なのでしょう。
源 信正
ここのところ、朝鮮半島南部の前方後円墳の調査が
活発になされているようですね。
埴輪も発見されているようですから、日本との関わりも
指摘されているようですが、
前方後円墳のルーツはインドにあるという説も有力だと思います。
それが海のシルクロード経由で東南アジアを経、中国江南から
九州や朝鮮半島に入ったことは充分に考えられます。
中国江南地域には紀元前3世紀頃、前漢時代の
前方後円墳が確認されています。
それがその後、紀元後間もなくの弥生時代に九州に入ってきているようです。
日本で出土する内行花文鏡と貨泉はこの頃のものなのです。
これが同時代の日本各地で見られるのです。
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