製作中のマリアハープ4台のブリッジを
ブビンガ材で作ったので
この時とばかりに、鉋の削り比べを行いました
紹介した木材図鑑サイトで「加工は困難」と
説明されているように、堅木の中では
ガンコな部類に入りますが
以前紹介したホンジュラス・ローズウッド(参照)
ほどではありません
今回使った材は木繊維が複雑に交錯し
あちこちに強烈な逆目があります
この画像に見られるように
長さ約25cm、幅1cm、高さ1,5cmの角材を
断面が三角形になるように鉋で削っていきます
これを4本作りますが(参照)
同じ材質の角材から同じ形を作ることになりますから
削る量はほぼ同じということになり
鉋の削り比べを行うにはいい機会です
最初に使ったのは燕鋼の小鉋
身幅42mmで刃角度は25度
逆目が強烈なので押金はよく効かしています
1本仕上げた刃先の状態です
やや摩耗した程度で、まだまだ切れます
次に「も作」銘・白紙鋼の小鉋
身幅42mm、刃角度28度
刃角度は上の燕鋼よりは大きいものの
切れは燕鋼よりも軽いです
1本仕上げた状態は
刃先の摩耗は上の燕鋼より顕著ですが
まだまだ切れます
これはハイス鋼の身幅55mmのもの
刃角度は29度
この鉋は黒檀を主に削っているものですが(参照)
台の口にステンレスを張っているためか
切れは軽く感じます
この鉋は研ぎ上げた状態から
使ったわけではありませんが
使い始めとほとんど変化はありません
最後に青紙鋼のものをと思いましたが
青紙の小鉋は手許になく
仕方がないので前回使った「来一郎」銘の
寸六(身幅65mm)を使いました
刃角度26度
使い始めは軽い切れで好調でしたが
間もなく、材に切れ込んでいる感覚が薄れ
滑るような感じになりました
刃先が細かく変形し磨耗しています
ということで、4丁の鉋を比べた結果
切れの鋭さと軽さでは「も作」の白紙鋼が筆頭
永切れではハイス鋼
燕鋼は切れの軽さはハイスに劣りました
青紙鋼の「来一郎」銘は刃角度のことも
考慮しなければなりませんが
一般的に言われているように
青紙鋼は白紙鋼よりも永切れするというのは
一概には言えないということになります
青紙鋼は白紙鋼よりも永切れするというのは
一概には言えないということになります
0 件のコメント:
コメントを投稿