2020年11月6日金曜日

イタリア製ギターのペグ

 

イタリア製19世紀ギターの
ペグの修理の依頼を受け
できるだけオリジナルに
近いものに
取り換えてほしい
という要望なので
ちょっと調べてみた
参考ににしたのは
イタリアから出版されている


その中から
ペグの材質について
説明されているギターを
3台紹介しておきたいと
思います
まず、1914年製の
ファブリカトーレ
このペグはBoxwood
ツゲ材と説明されています

イタリアでは
ストラディバリが製作した
ギターにもツゲ材の
ペグが使われていていて
18世紀のマンドリンも
私がこれまで目にしたものは
すべてツゲ材のペグが
使われていました

ツゲ材のペグ

そして1832年製の
ガダニーニのペグには
fruit woodと説明されています
これはおそらく梨の木と
思われますが
果物の生る木は他にも
多くあるので
何とも言えないところですが・・


fruit woodのペグ


もう1台
1847年製のガダニーニには
jujube wood
が使われています
この材については
イタリアのマンドリン製作家
Lorenzo Lippiさんが
教えてくれたもので
ツゲ材のように明るい色合い
以外のものは
fruit woodやjujube wood
使われているということです
日本ではナツメの木
とされているようです


jujube woodのペグ




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