2024年5月30日木曜日

大仏の眼と螺髪 そして柊材


江戸時代初めの大仏修復の際に
作られた東大寺大仏の螺髪rahotsu
高さ22cm、径24.6cm
惚れ惚れする造形

これは大仏注文書の図から左目
原図は鎌倉時代のものとされ
おそらく鎌倉大仏のものではないか
とされている
この図は昭和8年に写されたもの

仏丿カ子ハ眼ヨリ出ルニ
仍尺ヲ是ニ注ス
黒丿内ニ有仏 深秘大事也
小刀サキニテ少ニホソク作ル
扨スミナラハ同スミニテツクル
開眼沙汰秘スベシ 舎那尊分也 
一丈六尺(約4.9m)丿仏ニモ無之

それから、たまたま今読んでいる
「つりたくにこ」さんの漫画の一コマに
同じような目があった
驚き・・

これは補修で預かっていた
薩摩琵琶の撥bachi
この材質を教えてほしいと
要望があったのだが
初めて目にするので皆目見当がつかない
こういったことは専門家に 
ということで
お世話になっている大五木材の 
高橋さんに尋ねてみた
お忙しいところいろいろと
調べてくださって、薩摩琵琶の撥には
ツゲ材とヒイラギ材が
使われているようなので
ヒイラギではないかということでした
手許にある木材図鑑を見てみたら
ありました

柊・ヒイラギといえば生垣に植えてある
細いものしか見たことがないので
まさか薩摩琵琶の撥が作れるような
太いものもがあるとは・・
知らなかった





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