但馬(たじま・兵庫県北部)で長年使われていた
砥石をいただきました
試し研ぎをしてその力強さに驚きました
このような砥当たりのものには
初めてお目にかかりました
これを持ってきて下さった方の話によると
京都の北部で採れた砥石だと聞いたと
いうことでしたが、産地はどこなのでしょうか・・
これに似た色合いのものを何点か持っていますが
どれも違う研ぎ味なのです・・
強いて挙げれば滋賀県高島産のものが似ていますが
高島産の砥石はかなりの数使ったことがありますが
このような反応のものは知りません
硬めですが、強靭な特殊鋼の鉋刃でも
ザクザクと力強く研ぎ上げてくれるのです
ちょうど今、このような砥石が欲しいと思っていた
ところなので、たいへん驚いています
25日に、砥取家さんに行くことにしていますが
そこでも、このようなものを探すつもりだったのです
割れている個所を接着し、台に付けました
長年使い込まれて、厚みは8mmほど
まで減っています。それでも、硬い砥石なので
この先頻繁に使っても10年以上は使えるでしょう
大切に使わせていただきます
右のものも同じ方から以前いただいた但馬砥ですが
色合いが違います
右のものは近年掘られているもので
諸寄以外の但馬地域、兵庫県豊岡市内各地で
掘られているもののようです
諸寄以外の但馬地域、兵庫県豊岡市内各地で
掘られているもののようです
さて、上の画像左の但馬砥は
持ってきて下さった方の話によると
その方の御尊父が数十年前に40年以上
使ってこられたものだということです
ですから、これは文字どうり
本物の但馬砥(諸寄産)と思われます
30年ほど前に、この砥石は幻の砥石と
言われていたものです・・
私が、兵庫県に越してきたときも
この砥石を求めてあちこち尋ね歩いたのですが
結局いいものに出会うことはできませんでした
それが、このようなかたちで出会うことができ
いま、不思議な感慨に浸っているのです・・
これは特殊鋼の鉋刃を研いだものです
すばらしい反応で、近年掘られているものよりも
強い研磨力があります