2010年11月17日水曜日

小鳥砥と中世中山砥

以前、三河産縞名倉として紹介した
砥石が(参照)実は三河産ではなく
岐阜県高山産の小鳥(おどり)砥ということが判明しました
この小鳥砥という中砥は岐阜県にある山本砥石店
販売されていて、商品画像を見てもしや
と思い取り寄せてみたのです

こうして並べてみると瓜二つです


研ぎ心地や鋼への傷の付き方も同様で
強い研磨力があります。動画をUPしました


そしてこれは、動画にも登場する
京都中山産の仕上げ砥(砥前層のもの)です
これは、中世(江戸時代以前)から
掘られていたという坑道から
新たに掘られたものだということで
今回手に入れてみました
参照:さざれ銘砥


中庸の硬さのものを選びましたが
手許にある通常の中山産のものより
力強く、ザックリと研ぐことができます
反応よく、底力も充分で私好みの砥石です
筋は当たりません


研ぎ心地に似合わず鋼は緻密に仕上がっています
この砥石だけで仕上は充分です

こちらも同じ中世中山の戸前
これは上のものより
やや硬めですが、同様によく反応し
強い研磨力があります

こちらも当たる筋はありません

仕上がりはこちらの方が
鏡面ちかくまで仕上がります
鋼は玉鋼(たまはがね)

2010年11月15日月曜日

特注サイズギター製作その16 セラックニス下塗り

響板のニス塗りの様子
動画UPしました



ラプレヴォット・タイプは
横板と裏板を水性ステインで
薄く色付けをしています

特注サイズ・モダンは
横板と裏板は目止めを行う前に
縁飾りの白い線が目止め剤で汚れないように
水性サンディングシーラーを塗っています
これは目止め後サンドペーパーで研ぎ落とします
同様に表板も無色のセラック・ニスで
下塗りをしておきます

2010年11月14日日曜日

窓付鋸でスプルースの製材

次回製作する、マリアハープの響板
ヨーロッパ産スプルースを
窓付鋸で製材しました

動画UP
 楽しめると思います



全長90cm、刃渡り尺八寸(55cm)
窓付鋸としてはかなり大きい方だと思います
この鋸は伐採用なのか
刃のアサリ(左右の振り巾)が大きく
製材用としては使えませんでした
それで、製材用に自分でアサリを狭くしました


銘は名前が判読できません
会津住 中屋(なかや)までは読めます
最後は花押(かおう)でしょうか・・
参照

その後手に入れた窓鋸の動画