ギター製作家の視点
撥弦楽器製作家・田中清人の仕事、 趣味に関するブログ
2011年2月27日日曜日
製作中のギター ニス塗り途中報告
製作中の特注19世紀ギター二台
ニスの色付け中です
こちらはラコート・タイプの響板
そしてこちらは初期ミルクール・タイプの裏板
2011年2月25日金曜日
工房の様子 不明材美しい・・
製作中のギター
手前のラコート・タイプは
横・裏板の材種が不明なのですが(
参照
)
セラック・ニスを塗ってみると
これがなかなか美しいのです
目止剤の色合せに苦労しましたが
良い結果が出せて一安心・・
2011年2月21日月曜日
その後の小鳥砥
岐阜県高山産の小鳥砥
(おどり砥)
を(
参照
)
知人の刀剣研ぎ師である杉原宗都氏に
「いい砥石やから使うてみて」
と押し売りしたのでありますが
トップクラスの研ぎ師も太鼓判を押してくれました
(
氏のサイトで紹介
されています)
氏の名誉のために申し上げておきますが
紹介されている画像の
この下手な字の犯人はワタクシであります・・
2011年2月20日日曜日
平田家文書 その8
平田家文書が書かれた時代より
やや古くなりますが
江戸時代初めに描かれたとされる
「喜多院・職人尽絵屏風」(
参照
)から
鍛冶師の絵を紹介しておきます
この屏風は室町時代末の京都の様子を
描いたもの
とされていますが
平田家と同様の農具鍛冶と思われます
ついでに刀剣研ぎ師と刀師の
絵
を紹介しておきます
2011年2月19日土曜日
五十嵐砥?と神前産巣板二種でハイス全鋼鉋身を研ぐ
今回手に入れた五十嵐砥と思われる砥石で
ハイス全鋼鉋身を研いでみました
動画UP
しました(You Tube)
硬めで緻密な砥石なので
#400のダイヤモンド砥石で目起こしを
行ってから研ぎ始めました
強靭な鋼なので
中砥でも深い傷が付かず
荒い仕事ならばこのまま使えます
次に仕上砥として
京都新田産巣板で
研いでみました
良く反応し、強い研磨力があります
一般的な鋼の鉋身では
このように激しく反応することはありません
次に、同じく新田産の硬めの巣板で
最終仕上を行います
この砥石も硬めであるにもかかわらず
良く反応し、強い研磨力を発揮します
炭素鋼など一般的な鋼の鉋身でしたら
ほぼ鏡面に仕上がる砥石です
このハイス全鋼の鉋は
中国で作られたものを
ドイツの
DICTUM
というサプライヤーが
販売しているものですが、たいへん強靭な鋼で
手持ちのハイス鉋のなかでは最も永切れします
国産のハイス鉋も昔のものには
これに匹敵する永切れのものがあったのですが
最近手に入れたものは
鋼に強靭さがなく永切れしません
その分、研ぎ易くはあるのですが
これではハイス鉋を使う意味がない
ということになってしまいます
これは何とかしてほしいものです
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