前回述べたように、新撰姓氏録の説明では、村主(すぐり)は「葦屋村主同祖、意寶荷羅支王之後也」とされています。
意寶荷羅支王は古代インドのクル族の王、マハークル王のことではないかとしましたが、葦屋村主(あしやすぐり)の祖でもあるとされていることに、私はたいへん興味が湧くのです。
葦屋は現在の兵庫県芦屋市とされていますが、芦屋市には
会下山(えげのやま)遺跡という弥生時代の高地性集落跡があります。そこで2009年に金属器を生産したと見られる新たな遺跡が発見されているのです。そのときには地元の新聞でも大きく報道されましたが、私はすぐに以前紹介したことのあるナマズ石を連想したのです(参照:5段目)。このナマズ石のある場所は会下山遺跡から1,5kmほどしか離れていないのです(地図参照)。
ナマズ石に描かれている図は、天空神であるアン、そして気の神、あるいは風の神であるエンリルに祈りを捧げたものと思われるのですが、それは会下山遺跡の金属を生産したと思われる遺跡と関係があるような気がするのです。もし会下山遺跡で行われたのが金属の精錬であり、それが自然通風で行われたのならば、風はとても重要だったというのは想像に難くありません。
意寶荷羅支王は古代インドのクル族の王、マハークル王のことではないかとしましたが、葦屋村主(あしやすぐり)の祖でもあるとされていることに、私はたいへん興味が湧くのです。
葦屋は現在の兵庫県芦屋市とされていますが、芦屋市には
会下山(えげのやま)遺跡という弥生時代の高地性集落跡があります。そこで2009年に金属器を生産したと見られる新たな遺跡が発見されているのです。そのときには地元の新聞でも大きく報道されましたが、私はすぐに以前紹介したことのあるナマズ石を連想したのです(参照:5段目)。このナマズ石のある場所は会下山遺跡から1,5kmほどしか離れていないのです(地図参照)。
ナマズ石に描かれている図は、天空神であるアン、そして気の神、あるいは風の神であるエンリルに祈りを捧げたものと思われるのですが、それは会下山遺跡の金属を生産したと思われる遺跡と関係があるような気がするのです。もし会下山遺跡で行われたのが金属の精錬であり、それが自然通風で行われたのならば、風はとても重要だったというのは想像に難くありません。
福岡県春日市の須玖岡本遺跡付近から
出土している鋳型
同じく銅鏃(青銅製ヤジリ)の鋳型
ナマズ石
ナマズ石に描かれている図と
同様のものは各地で確認されています