別冊「太陽」で特集された長沢芦雪(ろせつ)
芦雪はここ丹波篠山(笹山)に縁があるのですが
(父親が青山下野守の家臣とされている)
恥ずかしながら私は芦雪のことは全く知りませんでした
宝暦四年(1754年)に生まれた芦雪は
亡くなったとされる記録が二件あり
34歳か46歳ということになっています
死の原因も自殺説もあるようですね・・
芦雪はかの有名な円山応挙の弟子で
ですから、応挙風の緻密でかっちりとした
絵も描いていますが
宗達のような琳派風のものも見られます
芦雪は29歳で絵師として独立した後の
天明六年(1786年)から五ヶ月間
南紀(和歌山県南部)に滞在しています
この絵は南紀に出向いて間もなく描かれたものです
この絵をみて何だろう?と思ったのですが
実はこれは捕鯨の様子を描いたものなのです
手前の黒い山のようなものがクジラなのですね
この大胆な構図には驚きました
これは芦雪の真骨頂といったところですか・・