2011年4月17日日曜日

桜、サクラ、さくら!

3日前になりますが
4月14日は淡路島を縦断してきました
と言っても、四国の徳島県に用があったので
車で高速道を走り抜けただけですが・・
 丹波篠山から約1時間
淡路島北端に位置する
淡路パーキングエリアで休憩・・
見えている橋は、世界最長の吊り橋とされる
明石海峡大橋


 淡路島の山々は山桜で賑わっていました

パーキングエリアにも
山桜が植えられていました
桜の専門家によると
桜の種類は300種以上あるということです
これはおそらくオオシマザクラかな・・

オオシマザクラにしては
香りがしなかったので
違う種類かもしれません

こちらは徳島県北部の公園で見かけたもの
これはすばらしい香りが一帯に漂っていたので
間違いなくオオシマザクラでしょう 


帰りには、行きと同じ淡路パーキングエリア内にある
オアシスという休憩所に寄ってきました



 無事篠山に戻りました
篠山はまだ気温が低いので
山はまだ緑が少ないですね
咲いているのは、ほとんどが辛夷(こぶし)です

篠山では 山桜はこれからで
ソメイヨシノが満開でした
この小川は、夏になるとゲンジボタルが乱舞する
ホタルの名所でもあります

2011年4月14日木曜日

月と花、そして蜘蛛 

近所に辛夷(こぶし)の木があります
まだ花が満開です

夕方5時半
辛夷の木の上方を見上げると
月が出ています

この月を
辛夷Kobushiの木の下方から覗いたら
宗達風の構図になるのではと思い
カメラを向けてみましたが・・
やはりダメですね・・

辛夷を撮り終えて
工房に戻る途中
満開の桜の木がありました
これはどうやろ・・
とカメラに収めたところ
(カメラといっても安物のデジカメですが)
偶然、桜の枝に蜘蛛が巣を架けていて
その蜘蛛も写っていたのです

これはおもしろいのではないでしょうか・・
宗達も驚くか・・

ここで一句・・

桜花 蜘蛛の糸掛け 月跨ぐ
                           棚柿音(たなかきおと) 


2011年4月13日水曜日

江戸中期の絵師 長沢芦雪

別冊「太陽」で特集された長沢芦雪(ろせつ)
芦雪はここ丹波篠山(笹山)に縁があるのですが
(父親が青山下野守の家臣とされている)
恥ずかしながら私は芦雪のことは全く知りませんでした

宝暦四年(1754年)に生まれた芦雪は
亡くなったとされる記録が二件あり
34歳か46歳ということになっています
死の原因も自殺説もあるようですね・・

芦雪はかの有名な円山応挙の弟子で
ですから、応挙風の緻密でかっちりとした
絵も描いていますが
宗達のような琳派風のものも見られます

この月下桜図屏風(部分)には
琳派風の雰囲気がありますね・・
参照
平安時代から続く大和絵や
その流れを汲む琳派の絵も
ちゃんと勉強していたことが伺えます

芦雪は29歳で絵師として独立した後の
天明六年(1786年)から五ヶ月間
南紀(和歌山県南部)に滞在しています
この絵は南紀に出向いて間もなく描かれたものです
この絵をみて何だろう?と思ったのですが
実はこれは捕鯨の様子を描いたものなのです
手前の黒い山のようなものがクジラなのですね
この大胆な構図には驚きました
これは芦雪の真骨頂といったところですか・・

2011年4月11日月曜日

丹波篠山の桜


春はあけぼの やうやう白くなりゆく・・

近所の一本桜
ようやく八分咲きといったところでしょうか 





このソメイヨシノは
香りもいいのです





遠くに先日紹介した高城山が望めます
辛夷(こぶし)の花がさらに増えているようです
犬のテンも見えますね・・・



2011年4月9日土曜日

工房の様子 手ごわい材・・モアビ

三台製作中の小型箱型ハープの側板は
二台はウォルナット、そしてもう一台は
モアビを使うことにしたのですが
このモアビが手ごわいのです
美しい玉杢が入っているのですが
強烈な逆目で、おまけガンコなのです
それほど堅いものではなく
小刀やノミで削る分には問題ないのですが・・

 なんとか逆目も止まり
仕上げることができました
立鉋は表面が荒れるので私は使いません
仕上鉋は粉末ハイス鋼の寸八
鉋身の仕込み勾配は九分(参照


 これは荒削りに使った燕鋼の鉋ですが
上の板(20cmx25cm)を1mmほど
削っただけで、ご覧のように刃先が白く摩耗し
切れが止まってしまいました
強靭な燕鋼がこれほどやられるとは・・

ですが、このモアビは見た目は美しいし
反応はほっこりとしていて
高音用の楽器には向いているような気がするのです