1週間ほど前に手に入れた
中世中山仕上砥の
天井巣板をいろいろと試しているのですが
これは私にとって、探し求めていた
究極の仕上砥と言えそうなのです・・
ちょっと当たる長い筋もあり
見かけはあまり良くありませんが
これが優れものなのです
やや硬めという感じで良く反応し
中世中山独特のザクザクとした研ぎ感の中に
まろやかな感じもあり、心地よく研ぐことができます
研ぎ汁が全く邪魔にならず、砥面の
当たり具合を感じながら研ぐことができる
私好みの仕上砥です
優れたスウェーデン鋼の鉋身ですが
人造中名倉#2000の後に研いだものです
ザクザクとした粗い研ぎ感なので
強い研磨力がありますが
鋼は鏡面近くまで仕上がっているのです
これは天井巣板には有り得ない研ぎ上がりです
さざれ銘砥の中岡さんが言われているように
中世中山砥の研磨粒子は別次元ですね
これには大変助かります・・
これも25日に紹介した
メープル材の荒削りに使っている
「も作」銘の寸五鉋です
鋼は安来鋼の白紙系と思われますが
この鋼も人造中名倉#2000の研ぎ傷を
あっという間に消すことができました
そしてこれは今日手に入れた
「中惣」銘の寸五鉋ですが
これもスウェーデン鋼と思われますが
この鉋も研いでみました
研ぎ上がりは上の2丁と同様でした
下の画像の刃は摩耗した状態です
ソフト・メープルの荒削りに使ってみましたが
これも軽い切れ味です
やや刃先の摩耗が早い感がありますが
ここまで刃先が白くなっていても
まだまだ切れるのです