2011年8月6日土曜日

アサガオにバッタ


以前紹介したアサガオは
毎年あちらこちらに芽を出します


これは肥料を施したものですが
葉がこんなに大きくなりました
葉がハート形のものは原種だということです


アマガエルが二匹乗っても大丈夫

今朝、花の中にバッタが入っていました


2011年8月5日金曜日

工房の様子 鉋の活躍


 先日手に入れた國家(くにいえ)鉋寸八
横板の中仕上として使ってみました


一枚刃の影響か青紙鋼でも削りは軽く


 このように厚めに削っても
逆目を止めることができます



これはラプレヴォット・タイプ二台分の
内部ブロック(参照


そしてこれは曲げた横板と
それに接着する内部ライニング材
こうして見ると、それぞれの工程で
4丁の鉋が使われています
これまで気にすることはありませんでしたが
この使い方はより早く
また楽に作業を進めることができます


この鉋は先日紹介した「錦」銘の寸八 


出来上がったライニング材(接着代・しろ)
この後ギターの形に曲げていきます



2011年8月1日月曜日

青紙鋼鉋の出番


青紙鋼の鉋は切れが重く
私は主力では使いませんが
青紙鉋が役に立つ場合も当然あります

製作中のこの二台のラプレヴォット・タイプ
サウンド・ホールの装飾には真黒の黒檀を使います
それを接着した後、響板全体を鉋仕上げしますが
このときには青紙鋼の鉋が役に立ちます





真黒・黒檀を炭素鋼の鉋で削ると
刃先が細かく欠ける場合が多く
そのまま使うと柔らかいスプルースに
刃欠けの筋痕が残るのです
その点、青紙鋼はあまり心配がありません
とくにこの二代目・金井鉋の鋼は甘めなので
二台分の響板を何の問題もなく
仕上げることができました
これには助かります





2011年7月30日土曜日

青紙鋼の逆襲


このブログで、青紙鋼の鉋は切れが重いとか
白紙鋼の方が永切れするといったことを
続けて云っていたためか
ここのところ青紙鋼の優れた鉋が
逆襲をしてきているようです・・

 今回手に入れた古い鉋身も青紙鋼でした
銘は國(国)家(くにいえ と読みたいところです)
火花の出方は27日に紹介したものよりも少なく
以前紹介した初代・金井に似た感じです

台に挿(す)げて早速使ってみると
研いだ感じでは良い感触でしたが
鋼が甘すぎてちょっと使い物になりません
ということで焼き入れと焼き戻しをやり直しました
今回の焼き戻しは180度前後で90分
上の画像と下の二枚は焼き戻し後の様子です








 そしてこれら三枚の画像は
焼き入れ前の状態です




 はがねと地鉄じがねの様子には
ほとんど変化は見られませんが




使ってみて驚きました




まず、いつものガンコな不明材
削ってみたのですが
切れ味軽く、驚くほど永切れします


逆目もほぼ止まっています



さんざん削っても刃先はやや摩耗したくらいで
まだまだ調子よく切れます



 そのままの刃先の状態で、ごく柔らかくパサパサの
スプルースを削ったのですが
これも切れ味よく削ることができるのです



削り肌も美しい・・・これには参りました
初弘の青紙鋼や先日の「」銘鉋と
ぜひ削り比べをやってみたいところです

2011年7月27日水曜日

青紙鋼 名誉挽回


なかなか雰囲気のよい鉋身を手に入れました

研いでみると裏押しの感じも含め
強靭で、しかもしっかりと粘る印象を受けました
だいたいこのような研ぎ感の鉋身は
良いものが多いのですが


これは大当たりでした
鋼は安来鋼の青紙系と思われるのですが
青紙にしては火花の量が多い感じもします・・




銘に「錦」の字が一字切られているだけで
作者の手掛かりはありません・・
どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら
ぜひご教示をお願いいたします




例のガンコな不明材をまず削ってみましたが
切れ味軽く、驚くほど永切れします


一枚刃ですが
なんとか逆目も止めることができました


の刃先の状態でもまだまだ切れは止んでいません
このガンコな不明材を削ったなかでは
永切れはトップクラスで
藤井刀匠鉋や石社(いしこそ)鉋といい勝負です