2011年10月26日水曜日

義康鉋



古い寸八鉋を手に入れました
銘は「義康」

裏を透きなおし

研いでみたら、なかなかの研ぎ上がりです
これまでにかなり使われていて
身が2cm以上は短くなっています
鋼は安来鋼の青紙と思われますが
古い青紙のようで
以前紹介した優れた青紙鋼の鉋に似ています





早速仕事で使ってみました
削っているのはブラック・ウォルナット


粘りのある材質ですが
切れは軽く、逆目も止めることができました





台は古いものを補修して
そのまま使いました
これで十分使えます
古い台は狂いが少ないので使い易いのです

2011年10月23日日曜日

仏足 ついに商品化か・・?

仏足の遊びも
ここまでやってしまいました
こうなったら商品化か・・?





2011年10月21日金曜日

丹波篠山出土 弥生時代の砥石

いま、篠山市立歴史美術館で
「発掘が語る丹波篠山」展が開催されています

建物は旧裁判所で、和風の立派なものです


 展示スペースはそれほど広くはありませんが
充実した内容で、見応えがありました


篠山の出土物で初めて目にしたのが
この弥生時代の砥石です
三釈迦山古墳群のなかの桂ヶ谷遺跡から
出土したものだということですが
この遺跡は篠山市味間(あじま)北にあります
この地図は以前、10月6日のコメントで
紹介したものですが
篠山にある三つの諏訪神社の
ほぼ中央に位置しているのは
やはり何か意味があるのでしょうか・・
味間という地名については
以前、ブログで少し触れたことがありますが
ニギハヤヒと関係があるのです

砥石のこととは話が外れてしまいましたが
この石は京丹波亀岡に産する青砥と
よく似ているようにも見えます

またまた話が変わりますが
これは時代が下り古墳時代の須恵器です
下の特殊扁壺も以前紹介したことがありますが
これが出土した箱塚4号墳は
味間から北に5kmほど離れた所にあります
これもニギハヤヒと繋がりがあるような気がします

2011年10月19日水曜日

新たな道具たち

今回は久々のモダン・タイプと
弦長630mm鈴木音律のラプレヴォット・タイプ
それから2台の箱型ハープを作っていきます





箱型ハープを製作するには
やはりそれ専用の特殊な鉋が必要なので
今回3種類揃えました

左は身幅50mmの反り鉋
これは古いものを自分用に仕立て直したものです
中央は合脇取鉋で本来は敷居の溝などを
仕上げるための特殊な鉋です
そして右は身幅40mmの外丸鉋 







 合脇取鉋(あいわきとり かんな)は刃の形状も
台の作りも複雑になっています
よくぞこのような鉋を考え出したものだと
感心してしまいます







やはり専用の道具があると
たいへん助かります・・



2011年10月17日月曜日

新たに中惣鉋を手に入れました



 中惣銘の古い寸六長台鉋を手に入れました


ベタ裏で錆も付いていたので
裏を透き直しました
鋼は炭素鋼ですが
やや焼きが入り過ぎていたので 
焼き戻しをしました



研ぎ上げてみると
鋼は美しく冴え、期待が持てます
地鉄(じがね)と鋼(はがね)の境の様子は
他に持っている中惣と同様です


台を少し短くし、荒削り用の長台にしました


これで炭素鋼系の中惣鉋が
三態揃ったことになります(参照