京都の長勝鋸店に行ってきました
研ぎをお願いに行ったのですが
見せてもらった窓付導突鋸にびっくり
導突鋸にしては刃が荒いし
おまけに窓付なので
こんなんで切れるのだろうか?
と思ってしまったのだが、使ってみて驚いた
柔らかい針葉樹、そして硬い楢材
それから黒檀を挽いてみたが
どれも同じように軽く切れ
しかも切り痕が美しいのです
これはコクタンの切り痕
上が窓付導突鋸で、下は某メーカーの導突鋸
艶が全く違います
切り筋は私の腕の悪さの証拠
ごまかしが利きません・・
これはナラ材
同様に滑らかな切り口です
窓付導突は縦挽き、横挽きを問わず使え
特に斜め切りに威力を発揮する
ということなので
このように切ってみました
縦挽きの切り痕など、鉋をかけた面と
区別が付きません・・おそるべし・・
こちらのHPで紹介している
加工にはもってこいの優れものです
ということで、特注形状で注文してきました
出来上がってきたら、また紹介します
燻煙熱処理された
ポプラ材で作っている
Boxハープの裏板を仕上げました
使っている鉋は
左から、荒削りに使った
「初弘」銘・寸六
右は仕上削りに使った
「清弘」銘寸八
清弘は東京鍛冶の祖とも言われ
鑿(ノミ)の名工
切れ味は何とも言えない
柔らかさがあり
それでいて鋭いのです
また、驚くほど永切れします
これはかなり古いものと
思われますが
今ではほとんど
入手困難なものです
20年ほど前に入手したガガリ鋸
銘は「伏見住 谷口清三郎」
メープル材を挽いているところ
YouTube
動画参照下さい
10mm厚のポプラ材を
半分の厚みに挽いてみました
ガガリ鋸はこういった時に
威力を発揮します
半分に挽いた板を2mm厚まで削り
昭和の初め頃のものと思われる新潟鉋
初弘銘・寸六の鉋身を手に入れました
初代か二代目か判然としないところですが
鋼は初期の安来鋼・青紙と思われます
手に入れた時の状態
裏は変形して研がれ
研ぎ角度は21度ほどでした
この時代の鉋身は同様の刃角度
のものが多いのですが
これはおそらく当時、天井板など
杉材を削ることが多かった
ためではないかと思われます
裏を少し出し、裏押しを行いました
裏を透き直そうかとも思ったのですが
鋼が薄くなっているので
このままで様子を見ることにしました
刃角度を27度ほどに研ぎ直しました
従って、現状では刃先から3mmほどの
研ぎ面になっています
まず燻煙熱処理されたポプラ材を削ってみました
これくらいのことでは
刃先は何ともありません
次にメープル材を削りました
材の一部に黒く変色して硬いところがあり
そこを削ったら、細かく刃先がこぼれました
しかし、切れは止んでいません
木材の燻煙熱処理の研究機関
1995年に発表された「共鳴磁場の創設に向けて」
という文を知ったのはつい数日前・・
そこに書かれてあることは
今まさに自滅の淵に沈みつつある日本に対する
警告であり、救いの言葉である
氏の洞察は時期が早過ぎたのか・・
先見の明があり過ぎたのか・・
だがまだ間に合うことを信じたい
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