昭和の初め頃のものと思われる新潟鉋
初弘銘・寸六の鉋身を手に入れました
初代か二代目か判然としないところですが
鋼は初期の安来鋼・青紙と思われます
手に入れた時の状態
裏は変形して研がれ
研ぎ角度は21度ほどでした
この時代の鉋身は同様の刃角度
のものが多いのですが
これはおそらく当時、天井板など
杉材を削ることが多かった
ためではないかと思われます
裏を少し出し、裏押しを行いました
裏を透き直そうかとも思ったのですが
鋼が薄くなっているので
このままで様子を見ることにしました
刃角度を27度ほどに研ぎ直しました
従って、現状では刃先から3mmほどの
研ぎ面になっています
まず燻煙熱処理されたポプラ材を削ってみました
これくらいのことでは
刃先は何ともありません
次にメープル材を削りました
材の一部に黒く変色して硬いところがあり
そこを削ったら、細かく刃先がこぼれました
しかし、切れは止んでいません
2 件のコメント:
21°から27°への研ぎ直し相当の時間がかかったと思います。
ご苦労様でした。
苦労のかいがあったようで、素敵な刃先になりましたね。
刃先がこぼれるとは、焼きが硬いのでしょうか?
刃角度の修正はグラインダーとダイヤモンド砥石という強い味方があるので、ものの5分もあればOKです。裏押しは時間をかけました。
今回削ったメープルには一部石気のようなものがあり、それが悪さをしたようです。この頃の鋼は粘りがあり研ぎ易いです。
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