今日の工房の様子
特注の19世紀ギター
ラプレヴォット・タイプの
ヘッドとネックを継ぎました
ネック先端の斜めカットは
これまでは従来の縦挽き鋸でカットし
際鉋で仕上げていたのですが
長勝導突鋸は挽き肌が滑らかなので
そのまま接着できるのです
これには大変助かります
33弁用手回しオルゴ-ル
縁には紅カリンを貼ってみました
白い部分はメープル材
何とか間に合うでしょう
今日の工房の様子
二台の特注ギターの製作の合間に
33弁用の手回しオルゴールを作っていきます
篠山の間伐材のキットよりも
一回り大きめにしました
依頼を受けていた
ヴァイオリン弓の先端割れの修理も
無事に終了
3月に注文していた
オリエンタル・ウォルナットが
ようやく届きました
今回は試みにギタ-用材を
10セット注文してみました
ウォルナットということですが
見たところクルミ材ではなさそうです
削った感じもウォルナットとは思えません
業者から送られてきた伝票には
INDIAN LAUREL となっています
ロ-レルといえば月桂樹のことですが
インターネットでちょっと調べてみたら
月桂樹と呼ばれる木には
クスノキ科のものと
シクンシ科のものはインドやミャンマーに
生息しているようなので
今回のものはこのシクンシ科のものと思われます
鉋で削ると美しい縞模様が現われました
水で濡らしてみました
ニスを塗るとこのような感じになります
タッピングの反応は
メープルによく似た感じです
Boxハープと相性が良さそうです
製作中の2台のギター
きょう裏板を接着しました
これはフォルクローレ用ギターとして
製作しているものですが
ボディの大きさはモダン・タイプとしては
今回はこの型で楽器全体の反応が
できるだけ深くなるように試みました
この表現は言葉では難しいのですが
楽器全体をタッピングしたときに
コツコツとした部分が存在しない
とでも言いましょうか・・
楽器の種類を問わず、レベルの高い楽器は
こうした反応を示しているように
私は感じているので
ここ10年ほど様々な試みをやっています
現時点で言えることは
この反応は19世紀ギターでは難しく
大型のモダン・タイプではハーモニック・バー
の下方でしか実現できないような気がしています
それが今回の小型のモダン・タイプでは
比較的可能性が高いような気がしているのです