2014年6月4日水曜日

多田銀山

かねてから一度は訪れてみたかった
多田銀山跡へ足を運びました
江戸時代の銀山代官所跡から望む岩山
この左方向に金山神社があります


この近辺には鉱石を掘った間府が点在しています


お、砥石か・・と思わず立ち止まりましたが
砥石ではありませんでした・・


試掘でもしたのでしょうか・・


金山神社




鉱山関連に御馴染の神様が祀られています(参照  参照










サザエの殻を灯明として使ったことは
寛政十一年(1799年)に発行された「日本山海名産図会」
でも説明されています(参照


金山神社の麓には小川が流れていて


そこには金属精錬をした際に出る鉱滓(スラグ)と
思われるものが散見されました




これは桜マンガンと呼ばれているものだそうで
マンガン鉱石を半分にカットした内部の模様
桜の大木に花が咲いているように見えるので
このように名付けられたのだそうです
たしかにそう見えないこともない・・


これはマンガン鉱石の表面


2014年6月3日火曜日

ピアニスト「岩本きよら」さんとボルトキエヴィチ


6月1日に伊丹市で行われたピアニスト岩本きよらさんの
プライベート・コンサートに足を運びました
この日はモーツァルトやブルグミューラーの小品から
リズト、ショパンといった馴染みの曲
それからきよらさんのお得意のロシア音楽まで
幅広く楽しむことができました


これはきよらさん最新のCD
 「セルゲイ ボルトキエヴィチ Sergei Bortkiewicz の世界」
こちらで試聴できます

2014年5月27日火曜日

古い会津鉋 重春を入手

古い会津鉋(福島県) 重春銘の鉋身を入手
身幅約44mmの外丸鉋だったが

平鉋用に研ぎ直す
重春は以前、銑センを紹介したことがありますが(参照
それを分割し小刀として使っています(参照
鋼は玉鋼と思われますが
切れ味良く、刃先も強靭なので
この鉋にも期待したいところです

最終仕上げには若狭の田村砥を使ってみた

これはかなり硬めの戸前だが
長い太い筋が全く当たらない
不思議な仕上砥・・

刃先は問題なく研ぎ上がっている
研いだ感じでは鋼の強靭さが伝わってきました

身はかなり薄く、身の両端から中央にかけて
凹状に削ぎ落とされている
これは古い会津鉋の特徴の一つでもあります

特に背側は顕著に凹んでいる



中古の台に収めてみた
以前挿げていた身よりもかなり薄く
このように馴染み面に板を貼り付けた

出来上がり


Maple材で試し削り(YouTube動画UP

動画のコメント欄で
この自家製の万力について問い合わせがあったので
反対面の画像をUPしておきます


粘りの強いメープル材の荒削りでも
威力を発揮してくれました

削り肌の美しく、逆目もほぼ止まっています

その後数日間、仕事でいろいろなものを削りましたが


刃先はまだまだ持っています
かなり強靭で永切れします

小鉋の一員として加わってもらいました
左端が今回の「重春」
その右は新潟与板の舟弘さんの「天酔」、その右は同じく「天慶」
右から二番目は東京の神田さんの「も作」
右端は古い大阪鉋「勘兵衛」

2014年5月25日日曜日

古い大阪鉋 源兵衛と勘兵衛を仕事で使う

昨日紹介した古い大阪鉋
源兵衛寸六と勘兵衛寸二を
仕事で使ってみました
YouTube動画参照下さい



仕事で使った後の刃先の状態


刃先が磨耗しやすいセドロ材を
荒削りしてみました

削る手応えや音がかなり違いましたが
動画で音の違いは
感じてもらえたでしょうか・・
源兵衛は1枚刃ですが
切れが鋭いので
引きは重く感じました

勘兵衛は二枚刃ながら
滑らかな削り感でした

源兵衛の動画撮影後の刃先の状態
やや刃先が磨耗していますが
切れに影響は及んでいません

こちらは勘兵衛
源兵衛よりも刃先の磨耗が顕著ですが
こちらも切れは止んでいません

その後、上の四丁を使ってセドロ材を
荒削りしてみました
左2丁が荒削りに使った勘兵衛と源兵衛
その右は中仕工なかしことして使った
古い会津鉋・重道寸六
右端は仕上げ削りに使った田圃義廣二寸
どちらも鋼は玉鋼と思われます



その後の刃先の状態(源兵衛)
まだまだ大丈夫です

勘兵衛は源兵衛に比べると
刃先の磨耗が激しいですが
まだ切れは止んでいません