2014年12月30日火曜日

古い会津鉋 重高銘の内丸鉋

昔の職人さんが使っていた内丸鉋を入手

銘は重高
昔の会津鉋と思われます
身幅15mm

銘は重高、重高銘は明治から昭和57年まで
三代続いたそうですが
これは何代目かは判然としません
ご存知の方はぜひ御教示願います



グラインダーで錆の除去と裏出し
鋼は特殊鋼系、堤章著「会津の刃物鍛冶」では
重高は東郷鋼を主に使っていたと説明されているので
おそらく東郷鋼と思われます

平小鉋にするため刃の形状を修正


出来上がり


こちらも古い会津鉋と思われる
重丸銘寸四
19世紀ギターのネック・ヒール部の加工中


鋸はこれも古いもので京都伏見で活躍していた
谷口清三郎銘の縦挽き鋸


2014年12月29日月曜日

工房の様子

篠山商店街にある古道具店でゲット
象牙のコケシかな・・と一瞬思ったが
黒い二つの付着物が気になる・・
これはもしかして・・聴診器か・・


どうもそのようで・・


黒い付着物はかなり劣化していて除去するのに苦労したが
やはりゴムのようなものでした
挿し込み部も入念に加工されています
ここに革紐を通したら・・


ネックレスとして使えるかも・・


いちおう、コレクションとして工房の壁に掛けておきます




これは以前紹介した古い会津鉋
現代製の安価な小鉋の台に挿げていたが
台の厚みが薄く、使い難いので厚みを足した


これで使い易くなりました









こちらは作業の様子
製作中の19世紀ギター、3台分のネックに
Veneerベニヤ・突板をニカワで焼付け接着しました
















そしてネックとヘッドをニカワ接着




2014年12月25日木曜日

8種類の一枚刃鉋の削り比べ Maple材の木口削り

昨日YouTubeにUPした動画の画像を紹介しておきます
動画で最初に使ったのは
左端の源兵衛銘・寸六(身幅65mm・和鋼)
次にその右の堺仁銘・寸六(身幅65mm・和鋼)
その右は重道銘・寸四(身幅58mm・和鋼)
右端は最後に使った義廣銘・寸四(身幅57mm・炭素鋼)
木口削りを行うため、すべて一枚刃鉋です


この画像では右端が最初に使った源兵衛・寸六
左端が義廣・寸四


削ったのは19世紀ギターのヘッドになるMapleメープル材

最も削りやすかったのは重道と堺仁で
源兵衛は削りが重く、かなり使い難い感じでした
これはこれまでかなり使っていますが
永切れもそれほどではなく、凡庸な印象を受けます


動画で最後に使った義廣の削り跡


Laprevotteラプレヴォット・タイプのペグヘッド仕様




この動画ではすべて寸八サイズの一枚刃を使いました
動画で使った順で、左から清弘銘(炭素鋼)
その右はやいば銘(特殊鋼)、次に國(国)家銘(特殊鋼)
最後に右端の初弘銘(炭素鋼)、これは初代と思われます


動画の削る音でも分かって頂けると思いますが
削り易かったのは國家と初弘
清弘はやや重い感じでした


動画で最後に使った初弘で削った跡
これもMapleメープル材で、木口を削りました


ラコート・タイプのマシンヘッド仕様のヘッド材




以下、その後の作業の様子を紹介しておきます




















小刀は左久作銘
これは手に入れた後、自分で焼戻しをしたもの