年末に北隣の市、丹波市氷上町の書店で見つけた本
2014年に発行された「黒田辰秋の世界」
これで手許にある黒田辰秋関連の本は3冊になる
最初に手に入れたのは昭和52年(1977年)に発行された
人間国宝シリーズ32の「黒田辰秋」木工芸
次ぎに買ったのは昭和51年(1976年)発行の図録
「黒田辰秋 人と作品」
その頃私は二十歳前後、木工を始めて間もない頃で
友人と黒田辰秋について熱く語りあったことが
懐かしく思い出される・・
黒田辰秋の言葉に次のようなものがある
「我々は外を見ることは易いが
自分の内を観ることがなかなか出来ない
最も美しい線は、削り進んでゆく間に一度しか訪れない」
昔の職人さんが使っていた古い会津鉋を入手
銘は重輝
身幅36mmの内丸鉋ですが
変形の内丸です(画像左)
右は前回入手した同じ重輝銘(36mm幅・玉鋼)の鉋身
これは際(きわ)鉋を平鉋に作り変えたものです
グラインダーで刃先を修正したところ
裏はひどい状態だったので
適当に透き直し、研ぎ上げました
鋼は東郷鋼と思われます
研いだ感じでは、やや甘めの焼き入れかな
という気がします
台に挿げて出来上がり
ギターのネック材
セドロ材を削ったところ
切れは軽く、削り肌も問題ありません
次に、深い杢と強烈な逆目の
ウォルナット材を試し削り
これも問題なく、強烈な逆目も止まっています
右が今回手に入れた東郷鋼の重輝
左は前回手に入れた玉鋼の重輝