2015年3月9日月曜日

筑前琵琶修復 棹と天神を継ぐ



修復中の筑前琵琶の天神(Headヘッド)材の切り出し
天神は欅材を使います




堅木の挽き割りにはこの一尺窓鋸(刃渡り約30cm)が
やはり重宝します


中仕工鉋は国行銘・寸六
鋼は特殊鋼




仕上げ削りに使った古い会津鉋重正寸八(玉鋼)
この鉋も堅木削りに活躍してくれます
超特殊鋼ほど刃先は強靭ではありませんが
切れが軽いのでついついこれを使ってしまうのです


そして長勝さんにお世話になった




ホゾ部の鋸加工終わり


刃幅24mmの薄ノミで仕上げ
ネコが邪魔な感じがするのは気のせいか・・






もう一息・・


天に突き出た部分は
最後に切り取ります


天神の先端部の海老尾は
オリジナルを残したいので
この部分だけ別付けにしました


四絃を五絃にするため天神は長くなり
転手(糸巻き)の穴も5箇所に・・


ほぼ完成
あとは絃を受ける乗竹(ギターのナット部分)
を接着すれば天神の完成

2015年3月5日木曜日

特注小型モダン・タイプのネックとヒール部を接着

説明なしでお判り頂けると思います・・
弦長630mmメープル仕様
特注モダン・タイプの製作の様子





















2015年3月3日火曜日

楽器のNeck(ネック 棹)二態

製作中の特注小型モダン・タイプ
メープル仕様、弦長630mmの
ヘッドに薄板を接着した様子


その後、筑前琵琶の修復に取りかかる
古い四絃のものを五絃にするため
棹と天神(ヘッド)を作り換える


棹の継ぎ部分を加工しているところ




出来上がり







もう一息ですね・・


ギターと筑前琵琶のNeck部分


比較するといろいろと面白い・・


ヘッドの加工中
この後ヒール部を接着する




2015年3月1日日曜日

今日の作業 そして仏頭

この仏頭は15年ほど前に篠山の知人の家の納屋で拾ったもの
その家は茅葺の家で、築100年以上経っているということで
昔は武家屋敷だったらしい
彫刻された小さな手と石の台は篠山の古道具店で
もらっていたもので、それを組み合わせたもの
首の部分は自分で作った
全体の高さは8cmほど・・




こちらはタイのクメール遺跡の仏頭
遺跡の破壊から遁れるため土に埋められていた仏頭が
ガジュマルの木の成長と共に再び地上に現れたらしい・・



今日の作業で、以前紹介した天水さんの生反り小刀を使ってみました


先端が反っていないのが役に立ちました




製作中のメープル仕様の特注小型モダン・タイプ
弦長630mmのネックとヘッド


この後の作業はこのように進めます


2015年2月27日金曜日

工房の様子 

東京で楽器店を営んでいらっしゃる
井口さんが工房に寄って下さいました
井口さんとは長い付き合いですが
ゆっくりと話をするのは初めて
いろいろと有意義な話ができました
この写真は井口さんが撮影されたもの
都会の人は、やはりこの長閑な田園風景に惹かれるようです・・
しかしながら、この古き良き日本も
都会の経済活動によって支えられているようなもの
そのことを肝に銘じて、この豊かな自然の中で楽器作りが
出来ることの幸福を噛みしめ
よりよい楽器を世に送り出さなければ・・
と決意を新たにした次第であります

以下も井口さん撮影の画像 
製作中の特注小型モダン・タイプの裏板(メープル材)
弦長630mm


補強材を接着したところ




やはりこのウネウネと曲がったフレットには目がいくようです・・