2016年11月10日木曜日

アンモナイトの化石 その3 内部構造が見える化石

前回に続き、スライスされた化石で
内部構造がよく観察できるものを見付けました
これはありそうでなかなか無いのですね



小振りの化石なので
ルーペで覗いてみることに

約9倍で撮影

内部の構造が立体的に観察できます



こうしてみると、アンモナイトの殻は
貝やオウムガイと違って
かなり複雑な構造になっていることが分かります


外側から見える縫合線
この縫合線はアンモナイトの種類に見られるもので
ゴニアタイトという古い種類のものは
単純な縫合線で、時代が下るに従い
複雑になっていくのだそうです(参照

これは以前も紹介しましたが
アンモナイトの内部構造が立体で残っている
奇跡的な化石です(参照


また、アンモナイトの化石を
このようにCTスキャンされた画像が
紹介されたサイトもあります(参照

2016年11月7日月曜日

アンモナイトの化石 その2 内部構造がかなり分かった

昨日に続き(参照
なんとかアンモナイトの内部構造が分からないものか
と、手持ちの化石をコツコツ割っていたら
うまい具合にパカリと割れてくれた

割れたところを見てビックリ・・
なんと、最も知りたいところが現れているではないか

他の小さめのものも・・

いい感じに割れてくれました


そしてこういったものも入手
これらをよく観察すると、白っぽい部分は

以前紹介した軟体部と思われる部分と
よく似ているのでは・・
ということは、これは軟体部ではなく
殻の構造体の一部、と言えるのではないでしょうか・・

このイラストのとおりですね

それから、アンモナイトの化石の結晶は水晶と思っていたが
これはどうもカルサイト(方解石:成分は炭酸カルシウム)ですね
こういったものは、ウェブ上ではオパール化したもの
とか、アラゴナイト化したものと説明されていますが、
硬さから判断して、まずオパールではありません
オパールのモース硬度は6.5で、かなり硬く
カッターナイフでも傷が付きません
アラゴナイトは成分はカルサイトと同じ炭酸カルシウムですが
硬度は4でカルサイト(硬度3)よりは硬く感じます
それから、結晶の形状も違うので、アンモナイトの
内部結晶はおそらくカルサイトと思われます

上の画像は結晶部分をカッターナイフで削ったもの
サクサクと簡単に傷が付く
この結晶がカルサイト(方解石)ならばモース硬度は3
貝殻と同じ程度

他のアンモナイト化石でも試したが硬さは同様

この部分も同様です

この化石は自分でスライスしたものですが
オパール化したものとして売られていたものです

これはオパールの原石
モース硬度は6.5とされているので
カッターナイフでは傷が付かない

これはアラゴナイト(あられ石:硬度4)の結晶
カッターナイフで傷は付くが
カルサイトよりもやや硬く感じる

そしてこれはカルサイト(方解石:硬度3)の結晶
アンモナイトと同様、サクサクと傷が付く

結晶の形状もアンモナイトとよく似ている
このカルサイトの結晶は白っぽいが
茶色のものもある

これですね

2016年11月5日土曜日

アンモナイトの化石

先日紹介した不思議なアンモナイトの化石と
よく似た部分の痕跡がある化石を見付けました

これがそうですが
よく見比べると、違うような気もします
上のものは肉質部のような厚みがありますが
こちらは薄い膜のように見えます

あるウェブサイトでは
このようなイラストで説明もされています
これでは殻の一部とされているようです

また、このように殻の内部構造が
よく観察できる状態の化石もあるようです
これを見ると、アンモナイトの殻の内部は
オウムガイと違ってかなり複雑な構造をしているようです

参考までに、この画像は
オウムガイの殻ですが
隔壁の中央部に他の部屋を貫通する
連室細管と呼ばれる体管が通る穴が開いていますが
アンモナイトは、この体管が殻の内部の周辺にあるのだそうです

こちらはアンモナイトの化石
これでは体管の穴は確認できませんが・・


上に紹介したアンモナイトに戻りますが



この化石は金属質(黄鉄鉱か・・)に
置換されているようなので

半分にスライスすると
このようになっているのかもしれません


2016年11月4日金曜日

ギャラリー手風琴 そして小さなモミジ

兵庫県川西市のギャラリー手風琴で
石崎彰子さんの作品展が開催されます
11月6日~12月25日



こちらは工房裏のモミジの木
これはお隣さんの木から飛んできた種から自生したもの
この木の下に、また小さなモミジが育っていました


こんなに小さくても紅葉している・・

2016年11月1日火曜日

ギリシャ神話 ケイロンによるアキレウスの教育

以下、ギリシャ神話の「ケイロンによるアキレウスの教育」から
音楽の指南の様子を描いた絵
楽器の竪琴が古代からいろいろと
想像されているのが興味深い
亀の甲羅もある・・参照