2019年3月10日日曜日
2019年3月9日土曜日
重長寸六を仕事で使う
古い会津鉋
重長寸六(炭素鋼)を
仕事で使ってみました
7日にウォルナット材を
試し削りした後の状態から
この写真はタブノキ材を
削っているところ
これは製作中の
ルネサンスギターの
指板になります
そしてこれは
ルネサンンスギターの
ペグ(糸巻)を作るための
ツゲ材 Boxwoodを
荒削りしているところ
節を削っても刃先は
何ともありませんでした
これまで、ウォルナット、
カツラ、タブノキ、ツゲを
荒削りしてきましたが
刃先はやや白く
磨耗しているものの
まだまだ切れます
刃の焼き入れは甘めですが
かなり永切れしてくれる
優れた鉋です
短いツゲ材は
短めの台の寸六鉋を使う
この鉋も古い会津鉋で
刃は玉鋼ですが
ツゲ材を少し削っただけで
刃先がかなり
磨耗していました
上の重長寸六の方が
永切れします
鋼というものは
つくづく不思議です
2019年3月7日木曜日
会津鉋 重長寸六
古い会津鉋
重長寸六を預かりました
会津の桐下駄を作る
職人さんが使っていた
ものだそうです
鋼は炭素鋼系
裏出しは容易だったので
焼き入れは甘めと思われます
堤章氏の著書「会津の刃物鍛冶」
によると、重長は
本名 三瓶延雄
明治41年(1908年)生まれ
大正12年(1923年)、会津の名工
重正の二代目に弟子入り
昭和4年(1929年)年季を終え
1ヵ年の御礼奉公をした後
会津市内で独立開業
昭和54年(1979年)廃業とあります
裏研ぎに使った
ダイヤモンド砥石と
人造砥石、研承3000
金盤を使った裏押しをしなくても
今は優れた人造砥石があるので
このように苦労せずに
裏を研ぎ上げることができます
この後は
天然砥石の三河名倉砥と
天然仕上げ砥で
最終仕上げを行います
柔らかい桐材を削るためか
鉋身の刃角度はかなり低く
22度程度
これには驚かされます
こちらで使うには
やはり28度は必要なので
刃先から1mmほどを
約28度で研ぎました
地鉄jiganeも少し
研ぎ上げてみました
和鉄でしょうか
このような地鉄は
会津の鉋によく見られます
よく詰んで
幕末の日本刀のように見えます
身の造り込みはかなり薄く
厚いところでも
7mmほどしかありません
こちらは押金
おおまかに錆を除去し
仕上げた状態
市販の寸六掘り台に
収めた状態
昔の寸六は今よりも
やや狭いので
押金が収まる部分を修正
Black walnut材で
試し削りをやってみました
下に紹介した動画のように
粘りのあるウォルナット材でも
切れは軽快で、片手でも
苦にはなりませんでした
削り肌も美しく期待が持てます
しばらく仕事で
使ってみようと思います
2019年3月6日水曜日
2019年3月4日月曜日
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