2019年3月10日日曜日

ルネサンスギターのネックと胴体を接着


テストピースが
増えすぎたので
 整理をした

これは2007年に製作した
19世紀ギターのネックの
挽き落とし
経年によって
どれくらい縮むのか
 様子を見ているが
10年以上経っても
ほとんど縮んでいない

これは1987年に行った
アルコールニスの
試し塗り

製作中の
ルネサンスギター
弦長480mm 

ボディとの接着面を
外丸鉋で削っているところ


そして接着




2019年3月9日土曜日

重長寸六を仕事で使う

古い会津鉋
重長寸六(炭素鋼)を
仕事で使ってみました

7日にウォルナット材を
試し削りした後の状態から
この写真はタブノキ材を
削っているところ
これは製作中の
ルネサンスギターの
指板になります

そしてこれは
ルネサンンスギターの
ペグ(糸巻)を作るための
ツゲ材 Boxwoodを
荒削りしているところ

節を削っても刃先は
何ともありませんでした

これまで、ウォルナット、
カツラ、タブノキ、ツゲを
荒削りしてきましたが
刃先はやや白く
磨耗しているものの
まだまだ切れます
刃の焼き入れは甘めですが
かなり永切れしてくれる
優れた鉋です

短いツゲ材は
短めの台の寸六鉋を使う

この鉋も古い会津鉋で
刃は玉鋼ですが
ツゲ材を少し削っただけで
刃先がかなり
磨耗していました
上の重長寸六の方が
永切れします
鋼というものは
つくづく不思議です

2019年3月7日木曜日

会津鉋 重長寸六


古い会津鉋
重長寸六を預かりました
会津の桐下駄を作る
職人さんが使っていた
ものだそうです
鋼は炭素鋼系
裏出しは容易だったので
焼き入れは甘めと思われます
堤章氏の著書「会津の刃物鍛冶」
によると、重長は
本名 三瓶延雄
明治41年(1908年)生まれ
大正12年(1923年)、会津の名工
重正の二代目に弟子入り
昭和4年(1929年)年季を終え
1ヵ年の御礼奉公をした後
会津市内で独立開業
昭和54年(1979年)廃業とあります

裏研ぎに使った
ダイヤモンド砥石と
人造砥石、研承3000
金盤を使った裏押しをしなくても
今は優れた人造砥石があるので

このように苦労せずに
裏を研ぎ上げることができます
この後は
天然砥石の三河名倉砥と
天然仕上げ砥で
最終仕上げを行います

柔らかい桐材を削るためか
鉋身の刃角度はかなり低く
22度程度
これには驚かされます

こちらで使うには
やはり28度は必要なので
刃先から1mmほどを
約28度で研ぎました

地鉄jiganeも少し
研ぎ上げてみました

和鉄でしょうか
このような地鉄は
会津の鉋によく見られます

よく詰んで
幕末の日本刀のように見えます

身の造り込みはかなり薄く

厚いところでも
7mmほどしかありません



こちらは押金

おおまかに錆を除去し
仕上げた状態

市販の寸六掘り台に
収めた状態


昔の寸六は今よりも
やや狭いので
押金が収まる部分を修正

Black walnut材で
試し削りをやってみました
下に紹介した動画のように
粘りのあるウォルナット材でも
切れは軽快で、片手でも
苦にはなりませんでした

削り肌も美しく期待が持てます
しばらく仕事で
使ってみようと思います

2019年3月4日月曜日

ルネサンスギターのネック作り 端材のオブジェ

製作中のルネサンスギター
ネックとヘッドの
接合部の加工



そしてネックを
所定の長さにカット

端材でオブジェを作り
石の飾り台にしてみた