これは新潟県産の
天然砥石で
中砥として使う
五十嵐砥というものです
そしてこの二つは
上の五十嵐と同じ色合いの
天然中砥ですが
右は福島県産の会津砥
左は新潟県産の
笠堀砥という中砥です
もともとはこれが五十嵐砥
と呼ばれていたようです
と呼ばれていたようです
ここまでは
納得できるのですが
一頃、この砥石も
五十嵐砥として
世に出回っていました
実際の産地は
私には分かりませんが
これはどう見ても
五十嵐砥には見えません
そして、最近は
こういったものが
五十嵐砥として
売られています
これはどう見ても
熊本県産の
備水赤虎砥ですが
なぜこれが五十嵐砥として
世間に出回っているのか
興味が湧きます
この左のものも
天草備水赤虎砥と
思われるのですが
これは群馬県産の
沼田虎砥として
売られていたものです
このように
産地が違っていても
よく似ていて
判別が付かない砥石は
仕上げ砥石では
よくありますが
中砥でも岩手県の
志戸前砥と
群馬県の上野(こうずけ)砥
そして兵庫県の
但馬(たじま)砥は
よく似ていて
なかなか判別はつきません
荒砥では和歌山産の
紀州砥が
長崎産の大村砥として
出回っているのは
よく知られているところです
ですから
この二つの砥石も
もしかしたら
産地は違うのかも
しれません
研いでみると
こんな感じです
動画UPしました
研ぎ上がりは
中砥としては荒めで
天草砥に似ています
こちらは五十嵐として
売られていた
備水赤虎砥
動画UPしました
動画をご覧になると
お分かりのように
やや硬めの石質ですが
片手研ぎでも反応します
粒度がよく揃っていて
備水砥独特の
研ぎ上がりです
ついでに仕上げ研ぎの
動画もUPしました
動画で使った砥石は
東奥殿産の2種類の仕上げ砥
上の画像は最終仕上げに
使った硬口の方です
研ぎ上がった様子
研いだ鉋は
高炭素鋼の貞時寸八