今朝、日の出前の東の空
何故かネコが・・
これは家人から回ってきたもの
小林秀雄の秘書をしていた
郡司勝義氏の「小林秀雄の思出」
そして小林秀雄の弟子と
言ってもいい人
江藤淳氏との全対話
若い頃影響を受けた
小林秀雄に関するものを
久しぶりに読み、懐かしかった
小林秀雄は一口で言えば
孤高の評論家ということに
なるのでしょうが
晩年は氏が尊敬していた
正宗白鳥と重なっていくところが
興味深い。それはベルクソンが
説き、小林秀雄が多大な影響を
受けた肉体と魂の関係性の
問題でもあるのですが
この次元の違う二つの世界を
人間は同時に持っている
という根本問題の確信でもあり
それをどのようにすれば
人に伝えることができるのか
というもどかしさでもあります
二冊のこの本からは
そこのところが痛々しいまでに
伝わってくるのです
HPで述べた小林秀雄について
プラトンのパルメニデスから
「多数の人間は、あらゆる場合を
通じて徹底的にたずね歩き
あちこちと逸脱彷徨すること
このことなしには
真理にめぐり会って
正覚を得るというようなことは
不可能だ、とは知らない。」
田中美知太郎訳
このことは楽器作りにも
言えますね