2020年1月9日木曜日

明月神社と彫物師


正月の山歩きに行った際
途中で寄った
もう一つの神社 
こんもりとした小山は
古墳のようにも見えます 

近くに、このような
美しい形の山を
望むことができます




明月は「あかつき」
と読むようです
祭神は月夜見命
月夜見(つくよみ)は
月読とも書かれますが
神社の祭神としては
珍しく、かなり古い
ものと思われます
元宮は九州壱岐にある
月読神社とされています






社殿の裏と向かって右側は
大きな岩になっています
元々は磐座iwakura信仰
だったものと思われます

正月の供え物が
興味深い





装飾彫物も立派です



脇障子の彫物


こちらの脇障子の
裏面には彫られた年記と
彫物師などの名が
刻まれていました


年号は安政二年
(1855年)の卯年三月
次の行は
「摂州◯之庄◯里村」
次は「彫物師
新井弥三郎正次」
◯は判読できません

施主の名前も
刻まれています
右は巌本藤右エ門
左は西芳右エ門


日貿出版社から
出されている
寺社の装飾・近畿編で
紹介されている
大歳金比羅神社
本殿の装飾彫刻の作者は
「摂津国有馬郡
藍曲り邑mura
新井弥三郎正次」
となっているので
明月神社の住所の刻みは
「摂州藍之庄曲里村」
と思われます
ちょっと調べてみたら
この住所は現在の
兵庫県三田sanda市
藍本と思われます
三田市藍本は明月神社が
ある所とは20kmほどの
距離です

この表は安政二年の
摂津国での大工組の
様子ですが
(吉田高子氏による
論文から引用)
藍本にほど近い三田にも
大工組があったようなので
その繋がりから
藍本の彫物師である
新井弥三郎正次に
装飾彫物の依頼があった
ということも考えられます

参考までに
寛永年間(1624年~1645年)
の近畿六カ国の
大工組の様子が
「中井家大工支配の研究」
という谷直樹氏の論文で
述べられているので
その部分の表を
紹介しておきます
これを見ると
摂津国の大工組頭六人の内
彫物組頭が一人含まれて
その大工組は五人によって
構成されていることが
分かります

2020年1月8日水曜日

新作19世紀ギター Lacote タイプ

製作中の19世紀ギター
特注ラコートタイプ
出来上がりました
Lacote 弦長630mm
YouTube動画UPしました
響板は40年ほど寝かせた
ヨーロッパ・スプルース
Spruce

裏・横板メープル
Maple
全面セラックニス塗装
Shellac









2020年1月7日火曜日

工房の様子 今日は主に旋盤加工

製作中の19世紀ギター
特注ラコートタイプの
ブリッジ・ピンと
ムスタッシュ・エンド 

この後、弦を張って
出来上がります

こちらは修復中の
琵琶の転手(糸巻き)


ディタル・マリアハープは
響板の色付け完了


2020年1月6日月曜日

正月恒例の山歩き

正月恒例の山歩き




途中寄った神社





河内多多奴比神社
Kawachi tatanui jinja

宿り木が数十種付いている
珍しい銀杏・イチョウの木






2020年1月5日日曜日

偶然の産物 木霊か・・

色ニスを作りながら
試し塗りをした
スプルースの板に
溶け残った染料の粒が
付着して
それが目のように
口のように見えたので
つい落書きをしてしまった
後で気が付いたのだが

もののけ姫に登場する
木霊 Kodama 木魂に
よく似ている・・

こちらは屋久島の屋久杉を
撮影したときに
写り込んでいる木霊
(画像はウェブ上から拝借)

これは江戸時代に描かれた
「木魂・こだま
百年の樹には神ありて
かたちをあらわすといふ」
と説明されている
(画像はウィキペディアから転載) 

上とは関係ありませんが
こちらは
昨日、初ガチャポンで
ゲットした山を背負った亀

これまた関係ありませんが
グーグルマップの
ストリートビューに
写っていた不思議な電柱
画像つなぎの
ミスでしょうか・・笑