2020年4月4日土曜日

端材オブジェ そしてユダヤ人埴輪


桑材の端材で作った
琳派風山水画オブジェ




さて、こちらは
1992年に発刊された
加治木義博・著
「誰が巨大古墳を
作ったのか」で
紹介されている画像ですが
ユダヤ人埴輪を
それとは気付かず
武内宿弥に
比定しているのは
興味深い
もっとも、武内宿弥も
日本に渡来してきた
秦氏という説もあるので
五十歩百歩かも
しれませんが

これは先般紹介した
田中英道氏の著書

これは明治時代に
発行された五円札
武内宿弥です

ユダヤ人埴輪と
同じような髭ですが
左右に分けられた
鬟(みずら)はありません

武内宿弥の像
これにも鬟はありませんね

2020年4月2日木曜日

琵琶の修復

筑前琵琶の撥の先端部の補修
長年使った撥 bachi は
先端が摩耗し
音に悪影響が及ぶため
摩耗した先端部だけ削り落とし
新しいツゲ材を接着します  



補修完了


こちらは柱 ji or ju を
新しく作り換えているところ


使った鋸はカマ挽鋸 kamabiki-noko

際鉋 kiwa-ganna で
形を整える


2020年4月1日水曜日

古代文字と砥石

昨日紹介した北欧神話大全
で紹介されていた
スウェーデンの
ビルカ遺跡で出土した砥石
ルーン文字が刻まれている
とだけ説明があり
読み方など解説されて
いないので
ちょっと調べてみました



ルーン文字は
ほぼ解読されていて
文字数も多くないので
判り易かった
左から読み、oaift と
いうところまでは
判明したが
この意味が分からない
神話でも砥石は貴重なもの
として登場しているので
所有者の名前が刻まれて
いるのかもしれません

因みに私は
今では手に入らない
貴重な砥石には
マジックペンで
落書きしている

こちらの石はレプチャ文字が
刻まれている石の欠片
碑文の一部でしょうか
断片で文字数が少なく
上下左右も不明
どなたか
解読してもらえませんか・・

おそらくこの向きで
文字の輪郭はこんな感じです
上の写真と実物は
やや違っていて
この図の方が実物に
近いですかね

おそらくこのチベットの
レプチャ文字と思われる
のですが、以下のような
北方系インドの古代文字に
似ているものもあります

因みに1987年に
公開されたアニメ映画
「王立宇宙軍 
オネアミスの翼」で
使われていた文字も
この北方系インド文字を
参考に作られたものと
思われます












2020年3月30日月曜日

世界樹 神樹 そして扶桑

先日、知人から
教えてもらったのですが
これは島根県にある
出雲大社に飾られている
「いのちの根」というもの
だそうです

ところが、「いのちの根」と
同じようなものが
バチカンにある
パウロ6世記念ホールの
ステージに飾られている
というのです
不思議・・

これは北欧神話に登場する
世界樹・イグドラシル
北欧神話大全から引用)
宇宙樹、神樹、生命の木とも呼ばれ
古代メソポタミア、インド
中国、メソアメリカなどの
神話にも取り上げられて
います

メソポタミアの生命の木

インドの世界樹

これは中国の世界樹

メソアメリカ
マヤの世界樹・セイバ

世界樹は木の根と樹が
描かれるのが普通ですが
このように、神樹として木の
上部だけ描かれるものもあります
日本や中国では扶桑
(ふそう)とも呼ばれています

これは東南アジア
アンコールワットの
遺跡のレリーフ

これは古代中国
四川文明の三星堆遺跡
から出土している
青銅製の「神樹」です
九つに枝分かれ(九支)
していて、高さは
3メートル以上あります

これは奈良県天理市の
石上(いそのかみ)神宮
に伝来している古代の鉄剣
「七支刀(しちしとう)」
ですが、これも神樹を
表現している
とする説があります
幹と枝を含め
七つに分かれています
銘文判読の一例 
表:泰■四年十■月十六日
丙午正陽造百錬
■七支刀■辟百兵宜供
供侯王■■■■作

裏:先世以来未有此刀
百濟■世■奇生聖音故為
倭王旨造■■■世

また、石上神宮に
所蔵されいる
勾玉の中には
古代の扶桑に比定
されている京丹波亀岡
の桑田郡(こおり)で
見つかっているものも
あります
桑田郡については
後にも述べますが
以下、日本書紀の記述を
紹介しておきます

「昔丹波國桑田村有人、
名曰甕襲。則甕襲家有犬、
名曰足往。是犬、咋山獸名
牟士那而殺之、則獸腹有
八尺瓊勾玉。因以獻之。
是玉今有石上神宮也。」

読み下しますと
「昔、丹波の国の
桑田村にミカソという
者がいた。ミカソの家には
アユキとい名の犬がいた
この犬が山の獣の
ムジナ(アナグマ)を
い(くい)殺した
その腹の中に
八尺瓊勾玉があったので
石上神宮に献上した」

先に述べたように
扶桑の地は京都府
亀岡市にあった桑田郡
(くわたのこおり)に
比定する説もあります。
その地の一宮は出雲大神宮
なのですが、ということは
「いのちの根」が島根県の
出雲大社にあり
「生命の樹・扶桑」が
亀岡の出雲大神宮にあった
ということになるのです
また、その神社の近くには
ピラミッドのような巨石が
鎮座する出雲神社がある。
謎が謎を呼びます・・