2022年10月20日木曜日

シェラックニス塗り そして柿に蝶


秋晴れのひと時
熟した柿を
鳥がついばんだ後に

蝶がやってきた

こちらは
製作中の特注19世紀ギター
ラプレヴォット・タイプ
シェラックニスの刷毛塗りを
終えた状態
この後、三日ほど乾かして
フレンチポリッシュ
仕上げを行う



そして、修復中の
19世紀ギター、完成






2022年10月18日火曜日

墨絵のような盆石 そして太湖石


雄大な岩山のように見える
これは、実は

高さ6cm程度の小さな盆石
これと同じような

等伯が描いた墨絵

そして室町時代の画家
雪舟が描いたもの

こちらは掛軸に描かれた
太湖石という鑑賞石
太古石とも書かれます

実物はこんな感じですが

等伯と交遊のあった
本法寺十世の日通上人が
等伯と交わした
画事に関する談話を
まとめた等伯「画論」で
等伯は
「太古石ハ造リ物也
官女ナトノ絵ニ大略書ケリト
石ニ青イ薬ヲカケタモアリ
又紫色の薬をカケタモ有之ト」
と述べています

また、ここでも
「太古石トテ土ニテ岩ヲ作テ
上へ薬ヲカクル也
絵ニ如何程モ有之物也
大国ナル故ニ岩ヲ作度
イママニ面白作ルソ」
と述べ、自然に出来た
ものではない、としています
興味深い話です

因みに、これは
手許にある太湖石

これも造り物なのか・・

2022年10月15日土曜日

工房の様子 19世紀ギター そしてガチャ


製作中の特注ギター
ラプレヴォット・タイプ
弦長630mm
フレット溝を切っているところ


こちらは
修復中の19世紀ギター

フレットを打ち換え
響板上のフレット溝の修正

そしてブリッジの作り換え
これは高さと弦幅を
変えたもの
ブリッジピン穴の

因みにこの楽器は
後の修理で響板の力木の位置が
変えられています
おそらく音の嗜好が
時代によって変化し
それに伴い改造されたもの
と思われます
こういった19世紀ギターは
これまで何台か見たことがあります

こちらは
先日大阪でゲットしたもの
バンダイ・ガチャ
樹上棲ヤモリ

手足、尻尾、口が動く
優れもの

いま最盛期の
丹波黒豆の枝豆に
かぶりつく


2022年10月13日木曜日

長谷川等伯


安土桃山時代から
江戸時代初めにかけて
活躍した画家
長谷川等伯の画集を入手
この画像は武将図
鷹狩りの鷹が描かれている

こちらも武将図
権力者の象徴でもある
馬が描かれている

因みに、この絵は
フランスルネサンス時代の画家
権力者の絵
狩りに使う犬が描かれている

これは等伯の墨絵
松林の部分


岩の表現は
等伯独特のものとされる

こちらは虎退治の図


虎を手なずけたとされる
中国唐時代の禅僧
豊干禅師bukan-zenji
この絵は円山応挙筆

等伯の若い頃
信春銘の作品
善女龍王像

迦陵頻伽 karyobinga


仁王

花鳥図も素晴らしい

2022年10月8日土曜日

修復中の楽器


修復中の楽器
これから弦を張る

出来上がり


ブリッジサドルには
ラクダの骨を使った


これもラクダの骨
ヴィンテージギターの
ブリッジサドルを
作っているところ

鋸ヤスリで荒削り
その後
鉄工用ヤスリと
サンドペーバーで仕上げ

出来上がり


ナットには鹿の角を使った

指板はハカランダ材