2022年12月16日金曜日

工房の様子 細身の窓鋸


製作中の19世紀ギター
特注ラコート・タイプ
弦長630mm
横板を組み上げたところ 


そしてネックを作っていく
昔の挽切鋸で桂材を製材

こちらは修復中のマンドラの
ヘッド材にするメープル材の製材

使った鋸はこれも古い窓鋸
細身の窓鋸は珍しい
刃渡り一尺二寸:約36cm

窓鋸はこのような横挽きにも

縦挽きにも使うことができる


こちらはハードメープルの製材
挽き始めから終わりまでの



端材オブジェ




2022年12月14日水曜日

匠家必用記 鉇のルビ

以前紹介した「鉇」という字について

通常この字はヤリガンナと読みますが江戸時代後期の絵師鍬形蕙斎は職人絵の説明で台鉋を使っている大工のところで鉇としています。


それについて何かの間違いではないかと思っていましたが、江戸時代中頃宝暦五年(1755年)に出版された匠家必用記では鉇にカンナとルビが振ってあります。ということは鍬形蕙斎が台鉋のことを鉇としているのは間違っていなかったということになります。



因みに江戸時代中頃に出された和漢三才図会では鉋という字はツキガンナとし、ヤリガンナには鐁という字を当てています。

2022年12月11日日曜日

カーボナイロンを試す そしてフレッチング換え

 

フロロカーボンと
ナイロンの複合素材
カーボナイロンの釣糸を入手

ギター弦としても
すでに発売されていますが
19世紀ギター用に
もう少し細いものが欲しかった

14号も入手
こちらの方がいいかもしれません

メンテナンスで預かっている
1989年に製作した
19世紀ギターの1弦として
使ってみました
2弦と3弦はフロロカーボン


こちらはメンテナンスで
預かった1999年自作の
Lacote ラコート・タイプ

12平均律を古典音律の
ヤング音律に変更したもの


指板を浅いスカロップにする


出来上がり



2022年12月8日木曜日

匠家必用記 下巻

江戸時代宝暦五年(1755年)に
出版された「匠家必用記」
shouka-hitsuyo-ki
上巻中巻・下巻
から下巻を紹介しておきます
作者は美作国
mimasaka-no-kuni
津山(岡山県)の
立石定準(sadanori)