2024年6月7日金曜日

熊沢蕃山 集義外書 雅楽解


熊沢蕃山の集義外書を入手
和綴じの糸が劣化していたので



新しい糸で綴じなおした


こちらは参考のため
雅楽解をデータベースから
ダウンロードさせてもらい
印刷したものを和綴じに
しているところ

出来上がり


子供の音楽教育について
書かれたところ
「人心は生ものなれば うごかぬといふ事なし 善にうごかさざれば悪にうごくもの也 是以聖神の御代には天地の律呂をうつして糸竹の楽(楽器)をつくり 人心を正道にあそばしめて邪欲をふせぎ給へり 今の琴、琵琶、和琴、笛、篳篥(ヒチリキ)、笙(ショウ)、太鼓等の楽器なり 常に一二人楽(がく)して楽むには箏(コト)、琵琶ばかりにてもよし 管も達すれば一人楽してもたのしむものなり、箏、琵琶は達せざれども二人同絃なれば(合奏すれば)たのしび(楽しみ)になるもの也 楽のけいこの初は音律よきものを師とし 笙笛のせうか(唱歌)を習たるよし 幼少におとな(大人)まじり幾人も一度にうたひぬればはやく通ずるものなり 其中に音に器用なるものあればわきわき(脇々)をもひきたつるものなり 楽音によく通ずれば淫声は好まさるもの也 昔は源平の武士皆管絃に通じたり 奥州の忠信、陣のいそがはしきにも水戸まで琵琶をもたせたるにて知べし」

2024年6月5日水曜日

early マンドリン製作 そして白鷺コロニー


篠山川のほとりにある椋の大木は
白鷺のコロニーになっている

ただ今子育て真っ最中

こちらは工房の様子
製作に取りかかった
18世紀マンドリンの響板を
「への字」に曲げたところ工房の様子



右はバロックマンドリンの響板
こちらは平らのまま使う

18世紀マンドリンの型を
作っているところ







2024年6月2日日曜日

螺髪完成 そしてロゼッタ作り



螺髪rahotsu作り工程


色付けを終えた状態


ベビー追加




東大寺大仏の螺髪

こちらはマリアハープに
取り付けるために購入した
市販のロゼッタに色付けし
楽器の大きさに合うように
枠を付けることにした


このように嵌め込む

嵌め込むところを彫り

底に金箔を張る

そして接着

2024年6月1日土曜日

螺髪オブジェを作る

 

オブジェとしてつくみようと思う

ということで
ヒノキ材をガガリ鋸で製材


旋盤加工




あとはこのように
鑿でnomi彫っていく

檜hinoki材の挽き落としで
小さなものも作ることにした



2024年5月30日木曜日

大仏の眼と螺髪 そして柊材


江戸時代初めの大仏修復の際に
作られた東大寺大仏の螺髪rahotsu
高さ22cm、径24.6cm
惚れ惚れする造形

これは大仏注文書の図から左目
原図は鎌倉時代のものとされ
おそらく鎌倉大仏のものではないか
とされている
この図は昭和8年に写されたもの

仏丿カ子ハ眼ヨリ出ルニ
仍尺ヲ是ニ注ス
黒丿内ニ有仏 深秘大事也
小刀サキニテ少ニホソク作ル
扨スミナラハ同スミニテツクル
開眼沙汰秘スベシ 舎那尊分也 
一丈六尺(約4.9m)丿仏ニモ無之

それから、たまたま今読んでいる
「つりたくにこ」さんの漫画の一コマに
同じような目があった
驚き・・

これは補修で預かっていた
薩摩琵琶の撥bachi
この材質を教えてほしいと
要望があったのだが
初めて目にするので皆目見当がつかない
こういったことは専門家に 
ということで
お世話になっている大五木材の 
高橋さんに尋ねてみた
お忙しいところいろいろと
調べてくださって、薩摩琵琶の撥には
ツゲ材とヒイラギ材が
使われているようなので
ヒイラギではないかということでした
手許にある木材図鑑を見てみたら
ありました

柊・ヒイラギといえば生垣に植えてある
細いものしか見たことがないので
まさか薩摩琵琶の撥が作れるような
太いものもがあるとは・・
知らなかった