熊沢蕃山の集義外書を入手
和綴じの糸が劣化していたので
新しい糸で綴じなおした
こちらは参考のため
雅楽解をデータベースから
ダウンロードさせてもらい
印刷したものを和綴じに
しているところ
出来上がり
子供の音楽教育について
書かれたところ
「人心は生ものなれば うごかぬといふ事なし 善にうごかさざれば悪にうごくもの也 是以聖神の御代には天地の律呂をうつして糸竹の楽(楽器)をつくり 人心を正道にあそばしめて邪欲をふせぎ給へり 今の琴、琵琶、和琴、笛、篳篥(ヒチリキ)、笙(ショウ)、太鼓等の楽器なり 常に一二人楽(がく)して楽むには箏(コト)、琵琶ばかりにてもよし 管も達すれば一人楽してもたのしむものなり、箏、琵琶は達せざれども二人同絃なれば(合奏すれば)たのしび(楽しみ)になるもの也 楽のけいこの初は音律よきものを師とし 笙笛のせうか(唱歌)を習たるよし 幼少におとな(大人)まじり幾人も一度にうたひぬればはやく通ずるものなり 其中に音に器用なるものあればわきわき(脇々)をもひきたつるものなり 楽音によく通ずれば淫声は好まさるもの也 昔は源平の武士皆管絃に通じたり 奥州の忠信、陣のいそがはしきにも水戸まで琵琶をもたせたるにて知べし」