平家琵琶の製作に取りかかる
甲はブラックウォルナット
腹板のタモ材
これは正倉院に
所蔵されている鼓の残欠
革の部分は正倉院に関する
書物では不明とされているか
革についての説明は
なされていない
ところがつい先日手に入れた
1951年(昭和26年)に
岩波書店から出版されている
岩波写真文庫「正倉院」では
「皮は犬といわれ」と
2002年〜2004年にかけて
正倉院所蔵の皮革の
材質調査が行われ
ニス塗りにかかる
ルネサンスギター
背面部
塗っているのは
ボタン•シェラックの
スーパーゴールデン
ほとんど色は付かない
左はバロックギター
こちらは背面部は
シェラックレモンを塗っている
そしてシェラックニス作り
これはレモンシェラックの原料
フレーク状なので
まず薬研yagenで
おおまかに砕き
コーヒーミルで
均一に細かく砕く
ボタンシェラックは
原料に厚みがあるので
コーヒーミルにかける前には
薬研ではなく
大きめの乳鉢に入れ
木槌で割っている
そして
アルコールを入れる
アルコールを入れたら
ビンを振って撹拌し
このように斜めに置いておく
しばらくすると
砕いたシェラックが底に溜まり
ゲル状になるので
数時間おきに
ビンを三分の一程度回転させる
これを繰り返していると
数日でアルコールに
溶けてしまう
出来上がったら吉野紙で濾し
夾雑物を除去して出来上がり
これはニスに添加する
プロポリス
プロポリスはアルコールに
溶けやすいので
数時間で溶ける
製作中のバロックギター
ブリッジ接着完了
ムスタッシュの切り出し
亀龍親子
下の親は珊瑚の化石
子は不明
サンストーンか・・
製作中のルネサンスギター
バインディングの余分を
削っているところ
そしてブリッジを接着
江戸時代は
クワガタムシのことを
シクバキリと呼ぶことも
あったようだ
地域によっても呼び方は
違っていたと思うが
カブトムシというのも
もともとクワガタムシのこと
ということも言われている
関東地方ではカブトムシのことを
サイカチとも呼んでいたようだ
手許にある
ミヤマクワガタの標本
これは頭部は本物で
胴体はガチャのフィギュア
最近のフィギュアは
精巧に作られていて
本物と見分けがつかない
カブトムシ
吉丁虫(きっていちゅう)として
紹介されているが
吉丁虫はタマムシのことでもあり
タマムシは金亀(きんき)
とも呼ばれていた
ややこしい