2025年12月18日木曜日

蟹蜷とヤドカリ そしてライ•ウン

江戸時代中頃に書かれた塩尻百巻で
説明されている巴紋と雷紋
一般的に巴紋は左巴が主だが
塩尻百巻ではライ(雷)とされ
右巴がウン(雲)とされているのは興味深い

中国秦代の咸陽宮の軒瓦

アメリカのミシシッピ川下流で発見されている土器(ミシシッピ文化)に見られる文様

八幡神社の軒瓦によく見られる
左三つ巴

弥生時代の巴形銅器にも左右どちらもある

太鼓によく見られる左三つ巴紋
これを雷紋とすると
太鼓の音が雷のように鳴る
ということで納得できる
風神雷神の雷神は太鼓を
持っているのも納得
太鼓にはこの画像のように左三つ巴の
ライ紋しかないのか、と思いきや

右三つ巴のウン紋もあるのが不思議
要するに何でもいいのか・・

こちらは同じく塩尻百巻で
紹介されている蟹蜷(こうな)
ヤドカリのことだと思うが
ヤドカリと呼ばれるようになったのは
江戸時代後期から明治時代に
かけてのことだそうで
それまでは蟹蜷と
呼ばれていたらしい
中国では寄居子とも呼ばれている
とも塩尻百巻では説明されている

江戸時代後期の画家
北斎が描いたヤドカリ

これはカイカムリ
これも蟹蜷と呼ばれていたらしい

自然つくづく不思議であります

2025年12月16日火曜日

Bogoak神代楢 そしてメノウに勾玉

 


刃物研ぎ10本





バロックマンドリンの指板
新たに手に入れたBogoak神代楢


ハイス鉋でも刃先が細かく欠ける
以前、神代欅(ケヤキ)を
削ったときもこうなった
永年土中に埋まっていた木は
ミネラル分が結晶化しているのか・・


土中に埋まっている期間により
材の色合いが違っているらしい
この材は5000年ほどになるのか・・
色が黒くなるのは、ナラ材に含まれている
タンニン成分が地層中の水分に含まれる
鉄分(酸化鉄)と長い年月をかけて反応し
「タンニン鉄」という黒い物質に
変化するからだそうだ

このように接着
縁に貼るのはイッカクの牙


作業の合間にメノウに穴あけ

穴開け用のダイヤモンドビット

釘を打ち込み

模造勾玉を掛ける

2025年12月13日土曜日

セドロ材入手 そしてバロックマンドリン

製作中のバロックマンドリン
ヘッドとネックを繋ぐための加工




このように接着する

こちらは
来年製作予定の
ポルトガルギターの
ネックのためのセドロ材

新たに手に入れた材は
まず手作業で加工し
木と対話する


虎杢が表れた


小刀と

鑿で加工
虎杢がクッキリと確認できる

鉋がけ


2025年12月7日日曜日

枯葉と着色したコブヒトデ そして琵琶の転手 

紅葉落ち葉と着色した
コブヒトデ





土曜日に紹介した琵琶の転手

兎耳toji の先端のポッチを
作ったところ

先端に取り付けて出来上がり