今日は仕事の大半を
メープル薄板削りに費やしました
途中、注文していた鉋身が届いたので
自分の道具として仕立て直し
台に仕込み、さっそく使ってみました
中研ぎ:シャプトン「刃の黒幕」#1000、
そして#1500、次に岐阜産小鳥おどり砥
仕上研ぎは、中継ぎとして中世中山砥・戸前(粗め)
最後に同じく硬めの中世中山砥・並砥
この鉋身は伊予(愛媛県)の刃物職人
白鷹幸伯氏秘蔵のスウェーデン鋼(参照)を用い
播州(兵庫県)三木の常三郎鉋工房で
今日削ったメープルはソフト・メープルですが
それでもメープル独特の粘りは
鉋の切れ味を試すにはいい試料となります
普段はメープルを削る鉋は炭素鋼系のものを
使いますが、安来鋼の青紙や東郷鋼は
どうしても切れが重く、使う気になれないのです
そういうことなので、この炭素鋼系の
スウエーデン鋼のなかでも優れていると云われる
1977年製の鋼を名工常三郎氏が
どのようにまとめ上げていられるのか
興味津津でありました・・
軽い切れで、切れに独特の鋭さを感じます
この感覚は初めてです
この感覚は初めてです
これは刃を多めに出していますが
それを感じさせません
驚きます・・(動画をUPしました)
鉋身を研いだ際に、独特の粘りを感じましたが
削り肌も、粘りのある艶に仕上がっています
普段、メープルに使っている鉋だったら
刃先がかなり摩耗していると思われる
ところまで削ってみても、まだ刃先は健全です
刃角度は26,5度
鉋を持ち換えて
二代目・金井鉋(鋼は安来鋼の青紙)を
使ってみました
やはりメープルを削ると
青紙独特の重い切れです
常三郎ほど削っていないにもかかわらず
刃先は早くも摩耗して白くなっています
刃角度は28度
これは東郷鋼
先日のホンジュラス・ローズウッドには
よい結果を出しましたが
これもやはりメープルを削ると重いですね
刃角度は26度
初代・金井を試してみました
これは一枚刃の影響か、刃角度(23,5度)の
影響か、軽い切れ味です
これはこれまでメープルの荒削りに
長年使ってきた「も作」銘の寸五(削り幅45mm)
鋼は炭素鋼の安来鋼白紙系と思われますが
軽い切れ味で、しかも永切れします
これにはたいへん助けられてきました