2013年4月12日金曜日

鉋の裏金について


鉋の裏金(押さえ金)について問い合わせがありましたので
ブログで説明しておこうと思います
そういうこともあり、2月に手に入れていた
2枚の「長光」銘寸八鉋身のもう1枚を台に挿(す)
昨日切り抜いたミニハープ用の響板を削ってみました
この材はフランスのEpiceaエピセア(唐桧)
ということで手に入れたものですが
Cypresシープレス(糸杉)によく似た匂いと材質のものです
YouTubeに動画をUPしましたので参照ください






押え金をよく利かせたので、深い逆目も止まっています
この深い逆目を完全に止めるのは一枚刃鉋では無理です・・


左は2月に紹介した、最初に台に挿げた方
一枚刃で仕立てましたが、その後2枚刃にしました
右は今日台に挿げ動画撮影したものです


今日仕立てたものは(画像左)「三代目・千代鶴式押え金」を使いました
右は薄めの裏金ですが千代鶴式よりはやや厚めです


これは厚めの裏金




参考までに、これは三代目・千代鶴(落合宇一作)の
「三水」銘の寸八です
裏金の押え棒は両端に差し込んであるだけです
台は作り換えましたが押え棒はそのまま使いました
三代目・千代鶴の取り扱い説明書には
身や裏金の差し込みはできるだけ緩くするように説明されています
ですから裏金も極力薄くされ、長さも短めです
裏金で刃先を強く押えすぎると
悪影響が及ぶのは想像できます
ですから私も身と裏金の差し込みは
できるだけ緩くしています(鉋かけの動画を参照ください)




因みに、これは身を挟んでいる
背の馴染(なじみ)の当たり具合です
一般的に「表馴染」と呼ばれています
黒くなっている所が鉋身の背が強く当たっているところです

鉋身の背が強く当たっているところが
削り面に近いと刃口部分が膨らみすぎ
削り面の調整がしづらくなり
押え溝の上部に当たり過ぎると
その部分から割れることがあるので
その部分を避けて身が収まるように調整します
最後の微調整は上の画像に写っている荒目のヤスリを使っています 


身を収めたところ


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