兵庫県三田(さんだ)市の
新たに発見された加工途中の
碧玉製管玉と砥石(塩田石)の
説明会に先日足を運びました
展示ケースの下の段に見える
弥生時代の土器は
地元で焼かれたものだろう
ということでした
独特の雰囲気がありました
隣接する丹波や播磨とは
全く違う感じです
これが今回新たに発見された
砥石です
この石は、塩田石とも
呼ばれているそうで
三輪・餅田遺跡から南東に
1.5kmほど離れた
地域で見られるそうです
興味深いのは、その地に
塩田八幡宮があり
その神社のすぐ近くには
厳島神社があるのです
砥石の側に使われた跡が
残っていました
こうして、手に取って観察させて
もらえたのは幸運でした
そして、これも今回の発掘で
新たに発見された
加工途中の碧玉(へきぎょく)製
管玉(くだたま)です
このような加工を上の砥石で
行ったのだと思いますが
上の砥石の削れ方は管玉ではないような気がします
弥生時代から古墳時代に
かけての管玉の側は直線なので
これを削った跡は
もっと直線的になるはずです
上の砥石の減り方は
勾玉のように側が丸いものを
削った跡だと思われるのです
反対側のこれから穴を
開けようとしていた跡なのです
よく観察すると、ポツポツと
よく観察すると、ポツポツと
針のようなもので突いた跡が
見られます
私は、自分で勾玉を作るので
よく分かるのですが
(参照・自作勾玉)
硬い石の平らなところに
穴を開けようとした場合
最初の取っ掛かりが必要で
それには鋼(はがね)の
錐のようなもので突くのが
最も有効なのです
そうすると
自ずと上の写真のような
白いポツポツの跡が
できるのです
(参照)
参考までに、これらは
昨年2009年に神戸の雲井遺跡で
発見されたものです
三輪・餅田遺跡のものと
同様の碧玉です
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