2012年7月21日土曜日

自作の小刀、焼戻しを終える

19日に焼入れ・焼戻しを行った自作刃物
平造りの方を研ぎ上げてみましたが




約170度、1時間焼戻しでは
刃こぼれがひどい状態でした
鋼は安来鋼(やすぎはがね)白紙1号


再度、約190度で1時間焼戻し
まだ刃こぼれが目立ちます


そういうことなので
今度はガスコンロで上の状態になるまで熱し
戻してみました


これで刃こぼれがなくなりました
ですが、結果的にこの前の状態が
最も切れ味が軽かったような気がします・・
刃物というのは不思議です・・


同じ鋼材から切り出した二本を
同様に焼戻しを行い
刃角度を約25度に修正しました


左は片切刃、右は平造り


刃角度を25度まで低くすると
身の厚みとの関係で
研ぎ面が広くなりすぎたので
日本刀の「鵜の首造り」のような形状にしました
右の平造りは鵜の首になっていますが
左の片切刃は半面だけが鵜の首状です
これで研ぎ面の面積が狭くなったので
研ぎ易くなりました

その後の研ぎの様子



参考までにこれは以前紹介した
鋼材から切り出した様子


2 件のコメント:

源信正 さんのコメント...

いいものに仕上がりましたね。
焼き戻しの勘所を教えて頂けたら幸いです。
アイロンでじっくりと戻した後、ガスコンロで青紫の状態に加熱はわかるのですが、火に近づけると瞬間的に色が変わります。
少し離した状態で加熱保持した後に一気に近づけて青紫にするのでしょうか?

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

この小刀は身の厚みが厚いところで6mm
刃部で4mm弱あります。
ですからガスコンロの強火の炎の中に入れてもすぐには色は変りません。
刃先は薄くなっているので早く温度が上がります。
ですから棟側に炎が当たり、刃先は炎から遠ざかるように調整し、
色の変化を見ながら炎から遠ざけたり、近付けたりしています。