新たに天然中砥を手に入れましたが
これは三河名倉砥ということで
入手したのですが、どうも違うようですね・・
おそらく岐阜県に産する小鳥(おどり)砥のようです
柔らかめですがよく反応し、強烈な研磨力があります
この砥石を使った動画をUPしました
ご覧のように傷が浅く
次の仕上研ぎがたいへん楽に行えます
やや粒度にムラがありますが
木工用の砥石としては問題ありません
ハイス全鋼の鉋身を研いだときでした
一般的に日本の刃物は、研ぎやすいように
柔らかい鉄に薄い鋼を鍛接 して作られていますが
最近は諸外国の刃物も手に入れることができ
私はドイツで売られている中国製の鉋も使っています
その身は強靭なハイス鋼だけになっていて
優れた人造中砥でも研ぎの反応がよくないのです
ところがこの砥石では
上の画像のようにサクサクとよく反応するのです
これには驚きます
強靭な硬い鋼なので砥石の傷が付きにくいのか
仕上研ぎをしたように仕上がっています
この後の仕上研ぎは必要ないくらいです
ハイス鋼の鉋ですが
研ぎやすさを考慮してか
従来の鋼と同様の硬さに調整してあるようです
(その分永切れがしません)
ですから上のハイス全鋼よりも
砥石の傷が深く残っています