ギター製作家の視点
撥弦楽器製作家・田中清人の仕事、 趣味に関するブログ
2010年10月13日水曜日
19世紀ギター ラプレヴォット ネックとヘッドの加工
19世紀ギター ラプレヴォット・タイプの
ネックとヘッドを加工しました
動画をUP
その1
ヘッド厚み仕上
その2
ヘッド角度仕上
その3
ネック加工1
その4
ネック加工2
これは仮組みをしているだけで
まだ接着はしていません
ネックを削り、メープルの付き板
(ベニヤ)
を
巻いた後接着します
2010年10月12日火曜日
天の逆鉾と猿田彦
鹿児島県霧島に聳える高千穂の峰の頂上に「
天の逆鉾
」が突き刺さっています。これを違った角度から見たものが下の写真ですが、顔の正面の裏側にも同じ顔があることが分かります。
両方の尖った鼻を持ったこの人物を
加治木義博
氏は猿田彦ではないかとしているのです。
この逆鉾は出ている部分が約1,5mあり、その他の部分がどれくらいの長さがあるのか不明のようですが、いつの時代のものかも分かっていないようです。
加治木氏はこれを、神功皇后が新羅を討った際に新羅王の門に突き立てた矛であるとしているのですが、これにはちょっと無理があります。日本書紀では、神功皇后が杖としていた矛を突き立てたとされているので、大きさから云ってもちょっと納得できません。それに、もし新羅王の門に突き立てたものだとして、朝鮮半島からこの鹿児島県の山の頂上までどうやって移動させたのでしょうか・・
。
その必要性は何だったのでしょうか・・。
私はこの逆鉾を見て、中国三星堆遺跡から出土している青銅器を連想したのです(
参照
)。
2010年10月10日日曜日
古代の釣り針鋳型
これは古代中国、戦国時代
(紀元前403年~221年)
の
遺跡から出土したとされる釣り針の鋳型です
旅順博物館
蔵
鋳型の長さは9,7cm、幅5,5cm、厚み1,2cm
ということですから
釣り針の長さは約8cm、幅約4cmと
けっこう大きいものですね
当時、鋳型で作られるものは青銅が主だったので
この釣り針も青銅製だったと思われます
鋳出した釣り針の先端を鋭利にするためには
おそらく砥石で研いだのだろうと思われるのですが
中国ではどのような砥石を使っていたのか
知りたいところです
2010年10月8日金曜日
出土砥石の試し研ぎ
以前紹介した
出土砥石
を加工し
研ぎ面を出してみました
ひじょうに硬い石なので
面出しに苦労しましたが
研ぎ面の仕上具合で
刃物への傷の付き方が変化します
今回は、前回試したときよりも
細かい粒度のダイヤモンド砥石で仕上げたので
研ぎ上がりはほとんど鏡面に仕上がったのです
これには驚きました
動画をUP
しました
2010年10月7日木曜日
日本刀の将来を憂う
御先祖に刀匠を持つ簗瀬
(やなせ)
哲也氏が、
日本美術刀剣保存協会
長崎支部に寄せられた文を紹介したいと思います。
簗瀬氏は
長崎市在住、長崎簗瀬家47代目・・源義光流れ(武田家に同じ)。
この文についての私のコメントは控えさせていただき、
皆様の判断にお任せしたいと思います。
文は簗瀬氏から送っていただいた画像のままUPしました。文のところを右クリックして別ウィンドウで開くと大きな画像が見られます。
新しい投稿
前の投稿
ホーム
登録:
投稿 (Atom)