以前紹介した越後(新潟県)
三条鉋の初代・金井芳蔵の
師にあたる
初代・初弘銘の寸六鉋1丁と
後代の鉋身2点を
入手しました(参照)
画像左のものは
初代・初弘の寸六
鋼は炭素鋼系と思われます
研いだ感じと刃返りの出方は
スウェーデン鋼のような感じです
研いだ感じと刃返りの出方は
スウェーデン鋼のような感じです
中央は初代か二代と
思われる寸八
鋼は炭素鋼系で
研いだ感触は玉鋼のような
鋼は炭素鋼系で
研いだ感触は玉鋼のような
感じも受けます
そして右のものは
二代と思われる寸八
入手した外栄金物の
外山さんの話では
身の馴染面に▲の刻印があるものは
鋼に安来鋼の青紙が使われている
ということです
確かに、グラインダーをかけて
出た火花は青紙のようでしたが
初代・金井と同様
現在のものと火花の出方が
違うように感じられました
これは上の画像右端の
二代・初弘です
裏押しをし、ベタ裏を
透き直したものです
研いだ感触は初代・金井と
同じような
鋼に独特の粘りを感じますが
研ぎ上げは意外と楽でした
これは先日紹介した
中惣銘の青紙鋼と
同様の感じを受けました
切れ味がどう違うのか
興味が湧くところですが
台に仕込むまでもう
少しかかりますので
後日報告の予定です
地鉄じがねのことは
詳しくありませんが
顕著なゴマや縞は
見られません
こちらは上の画像中央の
初代か二代判然としない
ものですが(寸八)
研いだ感触は三点の内
最も鋼に強靭さを感じました
安来鋼の白紙としたら
1号のような強靭さですが
火花の飛び方は
玉鋼のようにも感じます
これも台仕込みを
終えてから
試し削りを行います
地鉄には縞が確認できます
さてこちらは
初代・初弘の寸六です
これは以前の使用者の御方が
丁寧に裏出しを
為されていたようで
糸裏が保たれていますので
裏押しのみ行いました
研いだ感じは鋼に
強靭さのなかに粘りを感じます
地鉄は無地風です
この寸六は
台に仕込まれているので
早速試し削りを行いましたが
切れは軽いものの
削り肌に微細な筋が残ります
これは研ぎのせいかも
しれませんので
研ぎ直してみます
参考までに
参考までに
上の三点の研ぎには
すべて同じ砥石を使いました
中研ぎ:シャプトン
すべて同じ砥石を使いました
中研ぎ:シャプトン
「刃の黒幕」1000番→
同じく1500番→三河中名倉
仕上研ぎ:中世中山
同じく1500番→三河中名倉
仕上研ぎ:中世中山
天井巣板(参照)
結果は他の二点と合わせて
後日報告します