2012年4月12日木曜日
2012年4月11日水曜日
2012年4月10日火曜日
窓鋸製材動画が受けたようで・・
2012年4月7日土曜日
小刀の焼戻し
先日紹介した藤井刀匠作の玉鋼小刀をしばらく使ってみたのですが、
やや切れが重く、刃こぼれしやすい感じがあったので焼戻しをしてみました。
最初、いつものように家庭用アイロンで約170度1時間では変化なし、
次に約190度30分でも同様。それではと直火で表面が茶色になるまで
焼いてみましたが、まだこぼれる。最後に表面が青くなるまで焼いて
ようやく刃こぼれしなくなりました。これを研ぎ直し、使って驚きました。
切れ味軽く、堅くガンコな本黒檀を削っても刃先はビクともしません。
ちょうどこれから平家琵琶の置き台を作るところだったので、
台座にする堅い欅材も削ってみました(動画参照)。
出来上がった台の画像はこちらでご覧ください。
これは削り終わった後の状態
刃の元の方に青い部分と茶色い部分が
ありますが、これは焼き戻しのため焼いた跡です
茶色の方が1回目の焼き戻しで
青い方が2回目の焼戻しです
一般的な刃物では、青くなるまで焼いてしまうと焼きが完全に戻ってしまい、
鈍(なまくら)刃になってしまうのですが、この玉鋼はこれくらいでちょうど良い
感じなのです。ちょっと考えられません・・このことを藤井刀匠に伝えたら、
「鍛冶屋の常識が覆った」と驚いていました。
それから「玉鋼は利器には向かないと云われているが途絶えた技術が
あるのではないか」とも言われていました。日本刀の焼き入れでも
焼戻しを行いますが、藤井刀匠は「私は火にかざして水滴をかけると
ジュと音がするまで熱しておりますが、匂い口が眠くなる場合があるので
サットと火にかざすだけの人もいます」と説明されています。
刀の場合は地・刃の冴えや刃文の美しさを重要視しますので、木工用の
刃物として使う場合とは焼戻しの方法が違うということはよく理解できます。
動画では削っている板の反対側の表面にも
削った痕がありますが
これも同じ小刀で削ったものです
その前にも黒檀などいろいろな木をさんざん
削った後に動画を撮ったのです
この上下二枚の画像はその後の状態です
刃先がやや摩耗していますが
まだまだ軽い切れは止まっていません
2012年4月5日木曜日
平家琵琶の撥面と落帯を仕上げる
きょうは製作中の平家琵琶の
撥面と落帯を仕上げました
こちらは下染めをした状態の落帯
落帯の模様については
木曽義仲のルーツである民族のシンボル
双魚紋を入れようと思っていたのですが
その背景をどのようにするか
なかなかアイデアが浮かばなかったのです
今朝、唐三彩のイメージで・・
という閃きがあったので
一気にやってみることにしました
色を作っているときに、何か懐かしいもの・・
という思いが出たので
そのような雰囲気にもっていったのですが
そのときふと、木曽義仲は
おばあちゃん子で、左利きだったのでは・・
という思いが浮かんだのです
何故なのか、不思議なことでありました
出来上がった落帯
双魚紋は縦の双魚にしました
双魚紋は縦の双魚にしました
琵琶の胴体に貼り付けてから
表面に保護処理剤を塗りますので
もっとクッキリとした質感になると思います
木曽義仲に因んで馬の革を使用しました
撥面は楽器が出来上がってからの
お楽しみということで・・
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