新作・平家琵琶
鈴木まどかさんにより
「相応」という銘を頂きました
腹板(表板)はタモ材
甲(裏板)は紅花梨材
(マメ科のカリン)
撥面は木曽義仲に
因んだ絵を描きました
と言ってもほとんど私の創作で
木曽で育てられた
駒王丸(義仲の幼名)が
花梨(バラ科のカリン)の実を
もぎ取ろうとしている
ところです
当時(平安時代末)
バラ科の花梨が
日本に入って来ていたのかは
不明ですが・・
絵の奥に描いているのは
木曽山脈で
中央左の山は駒ケ岳です
こういった絵は勢いが
大事なので
下描きなしで一気に
5分くらいで描きました
撥面の素材はこれも木曽義仲に
因んで馬の革を使いました
琵琶を置く台は欅材と
バラ科の花梨材を使いました
この花梨材は琵琶を
注文して下さった方の
思い出が詰まったもの
だということで
私もできるだけ琵琶の
素材として使うことが
できれば、と願いながら
製作していきました
撥面に貼っている月もこの
カリン材を
輪切りにしたものです
鶴首にも使うことができました