先日手に入れた古い鉋身
刃角度はどちらも約26度
重房銘寸六は使い込まれて重明銘よりも身が短くなっていたので
重明が収まっていた鉋台に挿げました
刃口を埋め、これで使えます
まず、ギターのネック材に使う
スパニッシュ・セダーを削ってみましたが
軽い削り感で、石気の多いスパニッシュ・セダーでも
刃先は大丈夫のようです
研ぎ上げた際には、焼き入れが甘めのように感じたのですが
実際に使ってみると弱さは感じません
削り肌も問題ありません
こちらは重明銘の寸六
新しい台に挿げました
東郷ハガネと思われるので
まず粘りの強いメープル材を削ってみました
刃先を多めに出して荒削りをしても何ら問題ありません
次にギターの指板に使うインド産の本黒檀を削ってみました
刃角度は約26度と黒檀を削るにはやや無理がありますが
なんとか仕事で使えるレベルで削ることができます
削り肌も問題なし
5分ほど削ると、さすがに刃先がこのようになりましたが
まだまだ切れは止んでいません
今度はローズウッドを削ってみました
重房と削り比べをしてみました(
動画UPしております)
動画での削りくらいでは刃先はまだまだ大丈夫です
こちらは重房銘寸六
滑らかな削り肌で逆目も止まっています
重明銘寸六も同様に仕上がります
こちらはやや刃先が摩耗していますが
切れは重明よりも軽い感じです
上の状態からスプルースを荒削りしてみました
こちらは炭素鋼の重房・寸六
鉋屑の艶がありませんが
まだまだ切れは大丈夫です
細かい刃こぼれの痕が見えます
さすがに刃先はこのような状態になりました
こちらは東郷ハガネの重明・寸六
こちらも鉋屑に艶がありませんが
切れは思ったより重くはありません
刃こぼれはなく、削り肌もなんとか見れる状態です
刃先は全体に白くなっていますが
まだまだ切れ止んでいません
以上、どちらも仕事で充分に使える手応えです
翌日、仕事で使ってみました
19世紀ギター、ラコート・タイプの響板削り(
動画)