19日に紹介した山口県岩国産の杭名砥の
白巣板がたいへん優れているので
お世話になった刃物工房藤本さんに
やや柔らかめのもので
鉋を研ぐことが出来る程度の
大きさのものをお願いしていたら
このように立派な黒蓮華巣板の
原石を送って下さいました
右は寸八鉋
裏に抜けがありますが
何とか原石に近い形で
形成したいところです・・
側の様子
ほとんど巣無しです
砥石の座りが安定するように
底に同じ杭名砥の欠片を
エポキシで接着し
座布団を敷いた状態にしました
これで底が平になり
座りが安定しました
側を少し削って成形完了
前回お世話になった白巣板2丁を含め
研ぎ比べをやってみました
YouTube動画UPしました
左端は中研ぎに使った
京都丹波・亀岡産青砥(参照)
前回の小振りのやや柔らかめの
蓮華巣板よりも
さらに柔らかな砥当たりですが
研ぎ面の弱さはなく
カッチリと研ぐことができます
左側の焼けの部分もやや硬いくらいで
研ぎ難さはなく、当たる筋もありません
実用的な文句なしの仕上砥です
研ぎ幅7mmほどの二分研ぎ状態ですが
良く反応し強い研磨力を発揮してくれます
鋼は光るほどに仕上がります
鉋身は名工・佐野勝二作
「千代鶴」銘寸八(参照)
研ぎ傷も浅く、意識して研いだ刃先は
ほぼ研ぎ傷が消えています