19世紀ギターの内部
ライニング(接着代しろ)を削っているところ
荒削りは刃幅がやや広いもの(最大幅13mm)を使い
仕上げ削りは最大幅7mmのものを使っています
刃幅13mmのものは刃角度(約25度)の影響か
切れは軽いのですが
7mmのものは刃角度が30度あるせいか
かなり重い切れです
現在使っている生反りですが
左2本がライニング削りに使っているもの
右の2本は彫刻刀ですが
この2本は刃角度は高くはないのですが
切れが重く、なかなか使う気になれないものです
世の中なかなかうまくいきません・・
7mm幅のものはけっこうよく使うので
思い切って刃角度を低くすることにしました
これは研ぎ上げた状態ですが
荒削りはグラインダーで行いました
この画像ではグラインダーの削り跡が確認できます
刃角度は26度になりました
これ以上低くすると身の厚みが薄くなるので
これが限界といった感じです
裏の状態
ついでに少し焼戻しをしたので
裏透き部分の色が変わっています
結果、切れはやや軽くなりましたが
13mm幅のものに比べると重いかな、という感じです・・
ま、これで諦めましょう・・
因みに、小型の槍鉋の形状をした 生反り小刀は
弥生時代から使われていました(参照)
生反り小刀を研ぐための専用砥石
右から産地不明の天然中砥(やや荒め)
その右は硬めの青砥
左の2丁は仕上砥で、右は丸尾山産天井巣板
左は硬めの中世中山砥