使い込まれた古い鉋を
仕立て直したものですが
裏の錆が深く、多めに裏押しをしましたが
まだまだ朽ち込んでいるようです
ですが、両側部分なので
なんとか使えるでしょう
鋼は安来鋼の青紙ということですが
二代目の金井鉋は
今見られる青紙と同様ですが
この初代は青紙とは到底思えません
噂に聞く青紙の鍛造古鋼でしょうか・・
グラインダーで出した火花は
手持ちの東郷鋼や燕鋼とそっくりです
この初代は青紙とは到底思えません
噂に聞く青紙の鍛造古鋼でしょうか・・
グラインダーで出した火花は
手持ちの東郷鋼や燕鋼とそっくりです
青紙よりも抵抗があり、火花は少なく
研ぎ上げてみると、鋼は澄んで
鏡面に仕上がります
この仕上がり具合も青紙とは思えません
この仕上がり具合も青紙とは思えません
これは東郷鋼と同様のものです
しかし、鋼は何とも表現のできない
粘りがあり、柔らかそうでも
仕上研ぎはなかなか難儀をしました
東郷鋼の鉋は何丁か使っていますが
このような研ぎ心地のものはありません
裏押しも容易で
焼きが戻っているのではないか
と最初は思ったくらいです・・
よく乾燥したスプルースを
削ってみましたが
削った感触も独特な粘りを感じます
楽器用のよく寝かされたスプルースを
鉋で削った方は経験していると思いますが
こういったスプルースは軟材でも
鉋の刃先の摩耗が早く
切れ止むのも早いのです
ですが、この鉋は驚くほど永切れします
一般的な鉋では切れが止むほど
試し削りをした後
刃先がやられやすいセドロ材を
楽器4台分、さんざん削りましたが
楽器4台分、さんざん削りましたが
刃先がやや白くなった程度で
まだまだ切れは止んでいません
それならば、と
ガンコな真黒の黒檀を削ってみました
しばらく削ってみましたが
ここまで刃先が摩耗しても
まだまだ切れるのです
金井鉋おそるべし・・
次元が違います・・
次元が違います・・
参考までに、これは他の東郷鋼の鉋ですが
これなど、研ぎ上げてそれほど使って
いなかったにもかかわらず、黒檀を削ると
いなかったにもかかわらず、黒檀を削ると
あっという間に刃先が細かく変形し
切れが止んでしまいました・・
切れが止んでしまいました・・