昨日紹介した銅鏡の銘文の
「八月日十大王」を
「八月日下大王」とする説は
「八月日下大王」とする説は
ちょっと無理があるように思います
減筆で画数を減らしたとしても
「下」は「十」にはなりませんし
「八月日」という表現は刀の銘にはよく見られるのです
刀に年紀を入れるようになるのは
鎌倉時代中頃だと思われますが
これは鎌倉時代の名工
景光(かげみつ)の短刀ですが
「元亨(げんこう)三年三月日」
と年紀が入れられているものです
元亨三年は西暦1323年
2 件のコメント:
刀の銘を見ると作者と時代背景がよくわかります。
時代が現代に近いと私が筆で書くよりも楷書で上手に彫られていますが、平安時代の刀では草書のような字で判別に苦労する銘もあります。
理由として3点あると思います。
1)字がへた、あるいは労働者のため識字率が低い
2)時代のはやり(楷書でなく、草書)
3)作刀数が多く、手がしびれてうまく書けない。
歴史を重ねてきた御刀が最近所有者が亡くなる際警察に提出され、溶鉱炉に入る数が増えていると聞きます。
警察も気を利かせて、美術館に寄贈してくれたらいいのに等と刀の手入れをする度に思います。
源 信正
コメントおおきにです。
作刀数が多く、手がしびれてうまく字が書けない
というのは説得力がありますね。
鎌倉時代や室町時代の戦乱時にはかなりの数を打っていたでしょうからね。
今のように機械製のハンマーもありませんし・・
私も仕事で鉋かけばかりやったときは
手が震えて字を書けないことがあります。
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